Biodiesel(バイオディーゼル;BDF)の常温反応テストを行いました!!

猛暑の続く毎日ですが、今日からお盆休暇もあけ、仕事開始です。
 
さて、休暇の前に、Biodiesel(バイオディーゼルBDF)のマイクロ・バッチ・テストを仕掛けておいたので、
その結果を見たところ、BDF反応はうまく進行していました。
今回はその概要報告です。
 
通常のBDF反応マイクロ・バッチ・テストは、分液ロートやビーカーなどを使用し、容量500~1000mL程度、反応温度60℃前後の条件でバッチテストを行い、状況確認する場合が多いのですが、
今回は遊び半分で試験管(50mL)で、かつ常温で行ったマイクロ反応テスト結果です。
 
先ず、下記最初の写真は、3本の50mLの試験管に、各30mLのいつも使っている使用済油を投入したものです。左からA,B,Cサンプルとします。
Aサンプルは何も加えない状態、中央のBサンプルはBDFを1.5mL(対使用済油、5%)、右のCサンプルは、3mL(10%)添加した状態です。BDFは油に溶けるので、分離はしていません。
反応液は常温、非加熱の30℃前後だったと思います。
 
B,Cサンプルには、更にBDFを添加したのは、ある目的が有ったのですが、。。。
今回はお盆休みの為、途中経過を含めて、確認できませんでした。
今回は無視して下さい。
 
イメージ 3
 
次の写真は、これらに、アルカリ触媒(NaOH)入りのメタノール溶液を各9mL(対使用済油、30%)を加えた状態です。当初は、通常の20%程度とも考えたのですが、常温反応であるし、攪拌もあまり行わないので、通常の反応に比べてメタノールを50%程度多くしました
 
メタノールは使用済油には解けないので、上部に分離した状況です。
 
イメージ 2
これらを何回か手で振った状態が下記の写真です(20回程度?)。
明らかに、これまでの油とは異なり、反応か、何かが起きた状態でしたが、それ以上は解りません。
このままで、お盆休みと言うことで放置して置きました。
 
イメージ 1
 
お盆あけの本日の状態が、下記写真です。
上部はクリアーで明るい色なので、BDFのエステル交換反応は進んでいるし、グリセリンも分離されている様でした。
 
イメージ 4
そこで、いつもの転嫁率テストを総てのサンプルに行った結果が下記です。
サンプルAの結果が左、中央がB、右がCです。
 
テスト結果は、予想に反して通常の規格値程度(96.5%)の反応は、かつ常温で総てのサンプルで達している様です。
 
メタノールは30%と多めでしたが、攪拌は20回ぐらい試験管を振っただけで、温度も常温非加熱状態です
 
通常のBDF反応でも、加熱、攪拌状態でも1段反応ではなかなかこの反応率テストをパスできないのに???
と言うことで驚いています。
 
多分、メタノール量が約50%多めに使ったことが原因だと思います。
 
イメージ 5
 
以上の結果から、少なくと夏場で30℃程度の気温なら、メタノールを30%程度と多めに使えば、
例えば、ポリ容器かなにかで15~18L程度のBDFなら、充分製造できる理屈です。
勿論、BDF製品として使う為には、先ず沈殿しているグリセリンを分離し、更に、この粗製BDFを水洗処理か、Dry 処理する必要があります。
 
あまり進められませんが、何もしたくない場合は、ポリタンクのフタを開けた状態で、2~3週間程度放置しておけば、メタノールは大気中に蒸発し、石鹸分は分離し、上部に固形膜などになりますし、残留グリセリンなどは底にたまりますので、これらを除けば立派なBDFとして使用可能だと思います。
 
どうでしょうか??どなたかトライされますか?
 
何も設備は無いけどBDFを作って、使って見たいという方、
常温で反応(1週間~10日)放置+グリセリン分離+静置放置(2~3週間)と言うことで、
1ヶ月以内でBDF(15L)はポリタンク+メタノール(4.5L)+苛性ソーダ、そして植物油さえ有ればできます。
 
 
では、また。。。
Joe.H
 
追伸)
 上記Blog記事は、一般公開情報です。
 何かコメント、ご意見、及び質問等具体的な相談のある方は、
 下記メール・アドレス宛へ直接ご連絡下さい。
 非公開情報など内容によっては、お答えできない場合や条件付となりますが、
 可能な限り対応させて頂きますので。。。。
 尚、お問い合わせの前、下記を必ず参照ください。
以上