反応転化率の把握をしつつ、BDFを製造していますか????

今回の話題テーマは、BDF製造に関する最も基礎的な項目ですが、最も重要な分析項目の基礎の基礎の転化率測定です!!!
 
BDFの品質を決める反応操作法条件には、下記の様に各種条件があります。
 
1)原料油の選択条件(原料油種の選択・選別、集荷場所による選別。。。。等)
2)原料前処理操作と原料分析(必要性の把握、静置分離、フィルター・遠心分離等による固形物除去、酸化値、水分量、。。。)
3)BDF反応操作・工程管理(1段・2段反応法選択、対原料油メタノール量比、触媒量比決定、反応温度選択、反応時間の決定、或いは反応停止条件の決定、、。。。。。等)
4)グリセリン分離(沈降時間、分離法、添加剤投入等による沈降・分離操作向上対策、残留量確認、。。等)
5)BDF精製処理(中和処理、ドライ・水洗処理法等による精製処理、メタノール回収・脱水乾燥操作、必要に応じ酸化防止剤・流動点降下剤の添加。。。等)
 
但し、上記の操作は主なものを列記しただけで、総てを網羅してある訳ではありません。
また、操作手順も、プロセスにより変ります。
 
全体操作の概要が把握できた次は、今回のテーマの反応転化率の把握です。
上記の3)の反応操作で主に転化率は決まります。
主にと言う理由は、総てでは無いと言う意味です。
 
例えば、BDFの精製操作中でも転化率は、時にエステル交換反応の逆反応により変ります。
この逆反応は、BDFに加えて、(残留)グリセリン、(残留)触媒、水分等の諸条件がそろえばが、簡単に起きてしまいます。
 
従って、転化率の確認は、精製処理後も製品の最終確認が必要です。
時として、3)の反応停止時に比べて、5)の精製処理後の転化率が低下している場合も少なくありません
 
この様に、転化率の把握(進行具合、転化率値、。。)は、反応開始時から、最終BDF製品の完了まで、総ての工程で適宜必要となります。
 
特に、反応工程中に、適宜転化率を把握すれば、
反応時間の短縮、メタノール量の節約、触媒量の節約、BDF品質の向上と均一化、低転化率不良BDFの防止、。。。。。
等の効果もあり、BDF製造者は必ず実施すべき最重要確認項目です。
 
では、この転化率の把握はどうすれば、どうすればよいのでしょうか?????
 
例えば、
・色、透明度で見る、。。。この様な方法をされている方もあると思いますが、殆ど役立ちません。透明度は原料の選択、温度条件によって変ります。
・比重計、屈折率計で把握する。。。。。前者より、遥かに優れていますが、この方法だけでは危険です。原料油の種類(脂肪酸の構成割合)により変りますので、同じ原料油であれば、これらの値の傾向値を常時把握する意味はありますが、他の手法で、転化率値の絶対値把握が、併せて必要だと思います。
・ガスクロ、液クロ等で分析する。。。。製品分析にはこの方法が最適ですが、分析時間、費用等から、常時行うBDF工程分析には適していません。例え、ご自分でこれらの機器を所有、運用されていても、時間やその費用は大変です。
 
では、ごの様な方法以外に工程分析に最適な転化率分析法は無いのでしょうか????
 
これが、今回の本題ですが、本Blogsでも過去何度も紹介済みですが、多くの方は既に理解されていると思いますが。。。。。それは簡易分析法の採用です。
 
この簡易分析法でも、海外製品を含めて各種あります。
 
価格も、1回当たり1000円程度から数1000円程度もまであります。
また,また転化率以外に、水分や残留グリセリンも併せて、測定できる製品もあります。
下記はその1例です。現在は使っていませんが、海外の代表的な製品です。
 
私も過去に、これらの製品を使用した経験もありますが、やはりバッチサイズが100Lや200L程度の少量で、かつ、各バッチで最低でも1回から、時に8~9回も分析する工程分析法としては、コスト的に採算が取れません。
 
 
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そこで、当方が、お薦めする方法は、自社開発製品の簡易転化率キットです。
価格も、1桁以上安価の1回当たり100円前後です。
 
上記写真はその使用例で、左は反応開始時から順に反応が進んで、最終製品時の分析結果までです。
転化率の状況、良否は、未反応油は試験管のそこに沈殿しますので、その有無、或いはその量比で転化率が簡単に判別できます。
 
内容は、使用法を含めて、下記に詳しく紹介してあります。
 
 
この製品は、現在、某BDF製品販売先からも販売されていますので、そちらからでも、或いは直接でも購入可能です。 また同じ原液を使用した(と思われる)類似製品も発売されています。
興味があれば、お問い合わせ下さい。
 
因みに、当方では、転化率分析化学原液を1Lボトル入り(下記写真)で販売ですので、1回当たり27mLの使用(標準)なら35回以上も、20mLの使用なら50回前後も使えて、大変お得です。
 
イメージ 1
私は、時には、特注の器具で90mLを使いより正確な定量分析測定を行う場合もありますが、通常は20~30mL程度で充分です。
 
1ボトル当たり単価は、下記メール先にお問い合わせください。
Blogsでの一般公開は、していません。
 
。。。。。と言う事で、今回は、まだ多くのBDF製造者が使われていないと思われる簡易転化率キットの紹介を再度しました。
 
では、また。。。。。
Joe。H
 
 
追伸)
   上記Blog記事は、一般公開情報です。
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 下記メール・アドレス宛へ直接ご連絡下さい。
 非公開情報など内容によっては、お答えできない場合や条件付となりますが、
 可能な限り対応させて頂きますので。。。。
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