あるバイオディーゼル(BDF)の簡易転化率キットでの分析結果です!!

簡易転化率キットを使えば、反応中の時系列変化に加えて、最後のBDF製品の転化率も簡単に分析できることは、何度も紹介済みです。
 
転化率キットの紹介と使い方は、下記に記事があります。
 
通常は、自分で反応させたBDFを分析する場合が殆どですが、今回、あるBDF生産者の方から、BDF製品のサンプルを頂きましたので、上記キットで試しに分析してみました。
 
ご本人には、この結果を既にご連絡済みですが、Blog読者の方にも、紹介させていただきます。
イメージ 1
 
上記は、簡易分析の標準分析法での結果です(試薬27ml+サンプルBDF3mL、詳細は上記Blog添付を参照ください)。
近接でのフラッシュ撮影の関係で、色が現実より、かなり白色です。
 
手元にあった定性分析器具の分析結果ですが、当然JISなり、ASTMの規格以上の転嫁率(転化率96.5%+)製品なら、沈殿液は、極く少量か、何も残りません。
 
残油分は、主に未反応油、及び反応中間物質(DGs、Mgs)成分で、概略90~92%程度の転化率だと思います。
何年もBDF製造していても、統一コンセプトで考えられないか、多少理解不足が原因かもしれません。何事も分析能力が無ければ、単なる情報からは百害有って一利も得られません。気をつけましょう
 
器具により定量分析も可能です。
例えば、下記写真の右側の器具を用いれば、沈殿油量の測定値から、転化率を定量的に計算できます。
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BDFサンプルの提供者の話によれば、既に数年以上もBDF製造を行い、自己使用で、特に問題も無いと言うことでした。
 
従って、この程度未反応油があっても、ディーゼルエンジンはタフに出来ていて、意外にエンジントラブルも発生しないのかも知れません。
 
或いは、本サンプルがたまたま低転化率であっただけで、通常は高転化率なのかも知れません。
詳細は把握していませんので、不明です。。。。
 
私の場合は、必ず高転化率を100%狙い、毎回測定確認し、実現させていますが、。。。
 
但し、多少気になる事は、
 
メタノール使用量が通常に比べると少ない
・アルカリ触媒が可也多い
・反応は1段法を採用(1段法転化率の限界値。。。)
・その他、多少通常とは異なる操作条件(反応法、時間。。。)
 
等も原因である様な気がします。
 
いずれにしても、工程の時系列分析をすれば、即、解る事ですが、。。。。
  
。。。。と言うことで、
BDF生産者の方、時には簡易分析でも、正規分析でも構いませんが、分析することをお勧めします。
 
意外にBDF製造に自信と経験をお持ちでも、
転化率を実測すると。。。。。?
かもしれませんので。。。
 
今回は、ある方のBDF分析結果の紹介でした。
 
では、また。。。。
Joe.H
 
追伸)
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