バイオディーゼル(BDF)用新固体触媒を使ったマイクロ反応装置とその製品の写真紹介です!!

 新型固体触媒の特徴とその新触媒を使った新BDF製造法については、下記で紹介しました。
 
この革新的プロセスはCoolProcess(CP)® と言います
 
主な特徴は、繰り返しですが、
1)原料油脂(FFA=0~100%)の品質に関わらずBDF反応処理対応できる(水分除去前処理も不要)。
2)(超)高転化率が、ほぼ常温(30℃)で達成できる(省エネルギー、ECOな反応、BDFの熱劣化がない)。
3)反応は、高選択性で、副生化合物(石鹸分、他の副生)ができない。
4)触媒は、繰り返し使用できる(通年では、アルカリ触媒とほぼ同じ価格)。
5)製造装置が簡単で、設備費も安価である(アルカリ法の50%程度)。
6)メタノールの使用量も極端に少なく、かつ低品質メタノールでも使用できる(~80%、安価な副資材費)。
7)グリセリンが高品質であり、化学品として再販売可能である(処理費から付加価値製品へ)。
等がプロセス上の特徴です。
上記のどの項目一つをとっても、アルカリ法の常識(非常識)は、新個体触媒では、非常識(常識)です!!
BDFの製造法の考え方が、根本的に変わります。。。
 
その新触媒 の写真は、下記で紹介済みです。
 
 今回は、BDFのマイクロ・プロセス装置(Micro-Process)の写真紹介です。
多分、新固体触媒の連続装置、実BDF及びグリセリンの写真は、他では見られない(未公開、未実現)と思います。
 
写真は、毎時1LのMicro連続反応装置です。
費用もそうかかりません。玩具みたいな装置ですが、このデータから大型BDF装置のスケールアップも比較的簡単にできます。
 
最初の写真は、全体を示しています。
左から第一連続反応槽(CSTR)、続いて、CSTRのグリセリン分離器(標準分液ロート)、続いて第2連続反応槽(充填塔2塔、グリセリン分離器)完璧に反応させることができます。
 
最初の第1反応器(CSTR)で、触媒(Cat-A)を使い転化率は98~99%が得られます。
更に、続く第2反応器(連続充填塔2塔)で、別固体触媒(Cat-B)を使い、ほぼ100%(99~99.9+)の超高転化率が、誰でも簡単に得られると言う仕掛けです。
 
その後の精製処理は、最低脱水乾燥工程は必要ですが、そのままBDF燃料として使用できるくらいの純度です。
但し、望ましくは、簡単なDry-Process法、或いは蒸留法等による精製処理をすれば、より完璧と言えます。特に、劣悪な原料油の場合は、必用でしょう!
 
イメージ 1
 
下記の写真は触媒(Cat-B)による充填反応塔の拡大写真です。
この反応塔が無くとも、充分高転化率ですが、。。。
完璧を狙うと必用となります。
 
イメージ 3
 次の写真は、当然上層液はBDF,下層部はグリセリンです。
水分や、若干のメタノールが含まれていますが、グリセリンの色を見ただけでも、純度の高さが想像できると思います。
ほぼ無色です。
黒い通常のグリセリンの色とは、全く別の製品です。
 
イメージ 2
 
 
何れBDFの製法、昔はアルカリ法で製造して、真っ黒がグリセリンの処理に苦労したョ!!
。。。等と言うことは、誰も知らない遠い昔の話に確実になると思います!!
 
今回は、新個体触媒のマイクロ反応装置とその反応から得られた祖BDF,及び祖グリセリンを紹介しました。
 
では、また。。。。。
Joe.H
 
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