バイオディーゼル(BDF)と燃油サーチャージの関係あり??
航空運賃に、燃料油サーチャージ(Surcharge、追加料金、賦課金)が正規の航空運賃に加えて請求されることは、航空機を利用する方は、良くご存知だと思います。
原油価格の急激な価格変動に伴い、航空燃料(ジェット燃料、軽油類似の石油系燃料)の負担を顧客に費用負担(転嫁)させ、その代わり正規航空運賃は変更しないと言うものです。正規運賃そのものを原油価格上昇を理由に値上げするよりは、価格の透明性があります。個人的には、この燃料油サーチャージ方式は、顧客にとっても、理解しやすい方式だと思います。
今後、原油価格の上昇に伴い、ガソリンや軽油など燃料油ばかりでなく、全ての石油化学製品は、石油のナフサ留分(ガソリンとほぼ同じもの)から蒸気・加熱分解(エチレンプラント)で基礎原料(エチレン,プロピレン)が製造され、その後重合工程などを経て出来ています。従って、全てのプラスチック類などの石油化学製品の価格は、これらの原料費高の第一原因となります。
これまで化学製品の殆どは、原油高に伴う原料費高を理由として、価格変更や新価格が通達されています。
今回は米国での話ですが、BDF用のイオン交換樹脂として有名なPurolite PD206製品の価格に対して1ポンド当り0.95セントのサーチャージが3月より導入されました。
Dry-Process用イオン交換樹脂としては、PD206は比較的高価格の製品で、100ポンドで890ドル程度ですので、1kg当り1661円程度です。
従って、今まで1kg当りであれば、1661円で良かったものが、サーチャージ1.8円を更に支払う必要が有ると言う訳です。
因みに、小型の私が使っている程度装置(1時間当り36L処理)では、1本の塔で9kg充填が必要です。合計15000円弱の内、サーチャージ分は16円程度です。2本構成のLead/Lag構成でも、この倍の価格になりますが、米国ではいずれにしても、イオン交換樹脂の価格は、日本国内価格とは異なり、そう高いものではありません。
これで、最適に設計された装置で、最適な運転を行えば、メーカーの標準では7500Lが処理できます。再生すれば、この数倍も使えます。
要は、今回のPurolite社のサーチャージ制の導入は、まだ価格的には、極小額ですが、今後、中東や北アフリカの政治情勢によっては、そう遠くない将来に原油価格200ドルとなることも充分可能性があります。当然、サーチャージ価格も増加すると思います。航空運賃の場合も、導入時は小額だった様な記憶があります。
今回は、まだ小額ですが、BDF製造のDry-Process用イオン交換樹脂価格に、原油サーチャージ制が、代表的なイオン交換樹脂メーカーで導入されたと言う話題でした。今後、この傾向が広まるかもしれません。
。。。と言うことで、今回のタイトルの
は、Yesです
では、また。。。。
Joe.H
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