BDF精製Dry処理用セルロース吸着剤の輸入風景です!

今回は、BDFドライ処理装置に使うセルロース系吸着剤輸入の話題です
 
既に、最近はBDFの精製処理法としてドライ処理法(処理装置)は、かなり普及してきています。
私のBlogでも、何回の関連テーマを紹介済です。
興味があれば、Dry-Process等のキー・ワード検索できます。
 
通常、このドライ処理装置の最初の塔は、セルロース系吸着剤を使えば、ベストです。
 
標準的4塔構成装置だと第1,2塔に使います。或いは、3塔、或は2塔構成装置では、通常第1塔に使います。何れも後続の塔は、イオン交換樹脂(マクロ、ゲル型)をお薦めしています。
 
最初に使う精製処理剤として、本場(?)の米国製品を、今回大量に購入しましたので、その写真紹介です。同じ、米国でも主に北部の5大湖周辺や東海岸北部が最適です。南部や太平洋岸には、この木材は生えていません。日本には、同じ樹木はありません。類似はありますが、…
 
下記の写真は、米国製造販売業者(ミシガン州)が、委託運送会社(米国日通)に注文品をトラックで運送中の写真です。
 
3パレットに纏めて、今回船便で輸入しました。
ご存知の様に、内容物は木の乾燥クズですが、全体で1トン弱近くの重さです。
航空便だと早いのですが、運賃だけで、セルロース材本体価格以上になります。
 
各パレットには、30ポンド(13.5kg)のセルロース材の箱が、16個ずつ梱包されていますので、合計48ヶの購入です。
 
 
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この荷物は、4月5日運送業者(米国日通)に引き渡され、陸路カルフォニア州オークランド(サンフランシスコ湾の対岸都市)へ、そこから船で運ばれ、シンガポール経由で横浜港に5月連休中に到着しました。約1ヶ月でした。
 
余談ですが、最近イオン交換樹脂を約1トン弱インドから船便で輸入した折も、シンガポール港経由でした。
これは地理的に、ある程度理解できるのですが、。。。
オークランド(サンフランシスコとほぼ同じ、横浜港と東京港の様なもの)から横浜に来るのに、シンガポール軽油(?)と信じられない気持ちですが、。。
それだけシンガポール港が日本の横浜港に比べ重要な港なのだと思います。
 
本題に戻りますが、少しでも価格を安くして皆様に使っていただける様に、本日横浜港に自己通関で行ってきました。国内搬送費の節減対策=低価格販売対策です。
 
今回、税関も港により、或は担当者により扱い方がイロイロ異なるものだと感じました。
今回の横浜税関の担当者に、当方が内容物は木材チップだと言うと、それなら植物検疫が必要云々と言うことで、別の場所の検疫事務所で相談してから、税関に来るようにと言われました。いろいろ、説明するも公務員は融通がきかないのか、仕方がないので、検疫事務所に出向こうかと思ったのですが、一応電話で連絡して、内容や目的、状態を説明したら、以外にもそれでOKがでました。
 
そこで、早速関税を払い、倉庫で荷物を引き受ければ、OKかな??と思ったら、今度は、この様な木材チップは初めて取り扱うので。。。。。内容検査をすると言うことで、。。仮出庫申請書を渡され、近くの保税倉庫(三井倉庫)で手続をし、そして荷物を受け取り、これを再度税関まで運び、担当者が内容確認を行いました。
 
下記の写真は、1ヶのパレットを分解して、その1っの30ポンド箱を開封しての検査風景です。担当者は写真を撮ったり、中まで手を入れ確認作業をおこないました。
 
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更に、1箱では気が済まないのか、1パレット全体の包装も取り除いての検査です。下記写真、税関職員は手前の女性です。
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最終的に、内容確認がOKが得られ、その後、事務所で税金申請を済ませて、再度保税倉庫に出向いて、税関処理が終了したことを示す書類を渡し、税関でバラバラに小分けした荷物をトラックに積み込み、帰路です。
今回は、某近場のBDF製造者のトラックを借り、かつ運転もお願いできたので助かりました。全て一人では大変な作業です。
 
尚、当然ですが、輸入関税は無税で、消費税の5%だけを支払いました。
個人で輸入された方はご存知だと思いますが、消費税は購入元の物品価格+輸送費の合計に5%が掛かります。
 
下記の写真は、このセルロース材の保管場所(今回お願いした近所の某BDF製造販売所)に到着した時の写真です。
 
2ヶの大型パレットはそのまま載せてあり、税関で分解したものは、小分30ポンド箱の状態で搬送してきました。
 
木くずで軽く、ガサばるために30ポンド(13.5kg)でも、可也大きな箱になっています。
通常の宅急便だと扱える大きさギリギリではないでしょうか??
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1箱13.5kgで、内径25cm、長さ120cm程度の塔なら1回分使える量です。
 下記の写真は最近某顧客に導入した塔ですが、この場合、上側の2塔がそのサイズです。2塔ですので2箱必用です。
 
今回、48箱購入していますので、この大きさの中大型の塔でも、48回分もあります国内に出回っている小型のDry塔であれば、1箱で3~4回分は使えそうです尚、長い塔はイオン交換樹脂塔(マクロタイプとして使用中)です。
 
 
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今回は、本日荷物を引き取った輸入セルロース材の通関関連のトピックス紹介でした。
 
セルロース吸着材は、本場米国のBDF専用チップ材を加熱・乾燥したもので、即使える状態の資材です。購入は製造元からの直接購入ですので、安価での入手です。この製品は、米国の大規模BDF製造企業も使っています。
 
最近、一部国産でセルロース吸着材を購入可能かもしれません。
購入される場合は、木材の品種と乾燥・処理法に、充分ご注意下さい。販売価格も不明ですが、こちらは、恐らくその50~70%程度の価格(?)で1箱から販売可能です。興味があれば、お問い合わせ下さい。他の類似海外製品なら50%以下かもしれません??
 
木材チップ材と共に使うイオン交換樹脂も、最近購入し、大量にストックされていますので、こちらも必要な方は、お問い合わせください。イオン交換樹脂は、高価だと思っている方も、お問い合わせください。
現実は、代理店経由ではなくイオン樹脂製造会社から触接購入ですので、高価ではありませんので、。。
 
勿論、ドライ処理装置(塔)を新設・設置する場合、或は現在使用している国内製品で、小さすぎで処理能力不足の方は、安価で対応させて頂きます。
 
尚、現在小型イオン交換樹脂塔を1~2本構成で使用されている方、その塔の前段に、本セルロース材を使った吸着塔を1~2塔追加すれば、精製能力2倍増も、高価な(?)イオン交換樹脂寿命は3~10倍は伸びますこの様な方も、ご相談下さい
 
では、また。。。
Joe.H
 
追伸)
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