最新のバイオディーゼル(BDF)用Dry精製装置例の紹介です!!

今回は、バイオディーゼル(BDF)用のDry精製装置の最新大型の導入例の紹介です!!
 
現在、希望者に期間限定(4月末まで)でDryプロセスの装置、及びこれ等に使用されるメディア(セルロース吸着剤、イオン交換樹脂)の格安紹介・斡旋を下記で紹介中ですが、。。。
 
今回は、このDryプロセス装置の最新導入実例を紹介したいと思います。
この装置は、過去に紹介した下記の例等とは、異なります。
 
 
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最大の違いは、従来の縦型、Up-Flow/又はDown-Flowタイプではなく、
1)横型設置・3本構成のDry精製装置です。スペースの制限(屋根の高さ等。。)
 標準は縦型ですが、こちらは横型でも可能と言う、やや特殊例です。
この装置、他にも特徴があります。
 
2)処理量(毎時200L)は、従来の大型タイプの処理能力と同じです。
従来の塔内径12インチ(内径30cm)を、10インチ(25cm)と細くして、片や塔長を伸ばし300cmとしてあります(イオン塔)。これも、スペースの制限からです。
 
3)塔構成は、上記写真の様な4塔構成から、2塔構成(第1塔はセルロース吸着材、第2塔はイオン交換樹脂)で、最小塔構成に近いタイプです。
 
但し、実際は、交換頻度の高い吸着剤の交換時も、継続運転操作ができる様、第1塔を短い2塔に分割しました。
機能的には、吸着剤2塔構成(塔内径20cm、塔長150cmx2塔)となっています。この差は、通常のサイズの塔に比べ交換頻度が早まるだけです。従って、全体は3塔構成です。
元々、吸着塔の処理速度は、同じ塔径ならイオン樹脂塔の約2倍の処理速度が得られますので、塔長50%の吸着塔は、イオン樹脂塔と同じ処理速度が得られ、従って、同じ流量の直列運転が可能です。
 
4)メディア(吸着剤、イオン樹脂)の交換をできる限りスムーズにこなう為に、空気庄の利用による特殊シリンダー方式を各塔に設置し、メデアを鋏む構造となっています。私は、初めての採用です。
 
5)3mのイオン塔のイオン交換樹脂は、通常の2塔構成の場合の様なマクロ型+ゲル型構成ではなく、マクロ型のみを使用しました。
製品は、何時も使っいる高機・高信頼性Thermax社のTulsion T-45BD MPです。
 
では簡単に、写真で紹介します。
これが、その塔の荷物が、トラック便で到着したところです。
1昨日の3月29日に顧客サイトでの写真です。
製作メーカーで、主要部品は一応組立済の状態でトラック輸送でしたが、再度分解して組み立ました。
 
イメージ 1
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上記写真は、荷物を下ろした写真です。
配置は、架台の上に、手前の短い塔が上段に、長い塔が下段に、各々横置で設置されます。
 
尚、全て配管接続で、使用携帯により、次の様な使い分け可能です。
 
セルロース塔(A)→セルロース塔(B)→イオン樹脂塔(C)運転を基本として、
・B→C塔運転、A塔メディア交換中
・A→C塔運転、B塔メディア交換中
・C塔のアルコール洗浄、メディア交換中
A,B塔のメディアの状況関わらず。全体停止
 
前段セルロース塔により石鹸分など、殆ど吸着されるので、イオン樹脂は長期間使えます。
この結果、Dry装置の全体停止の頻度は少なく、長期の連続運転可能な設計です。
 
今回は、MSR装置と同じ国内某専門業者に制作をお願いしたので、
これまでの紹介済例の輸入品の組キットの機能・価格に比べれば、価格はそれなりの価格になっています
但し、機能面・操作性を含めて、非常に良く出来ています
 
これ以上のDry精製装置の例は、おそらく、少なくとも国内にないのではないでしょうか?! 
価格も、通常国内の他社価格に比べれば、間違いなく安価だと思います。
 
 
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上記写真は、各塔の両端のフランジを外した状態の写真で、シリンダー部の写真です。
 
メディア交換時、エアー・コンプレッサーの空気圧でシリンダーが塔内を動き、簡単にメディアが塔外へ取り出せる様な構造となっています。
 
下記は、そのシリンダーを取り出した写真で、精密な構造となっています。
空気やメディア類の漏れなど防止するために、シリコーン樹脂で塔内の機密状態が保持できます。
 
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写真は、狭いスペースに(ほぼ)組立設置済の写真です。 
メディア交換時毎に、(重い)フランジを完全外さなくて済む様に、フランジ・アームもついています。ボルトを外せば、扉の開閉の様な感じの操作となります。
 
スペースが狭くて、写真では、全体が写せません
段、及び中段のセルロース吸着材塔が写っています。
最下段の長いイオン樹脂塔は写っていません。
 
イメージ 8
 
イメージ 3
右の写真は、反対側からの写真で、3塔全て、写っています。
 
 上中段が、約半分の長さセルロース塔です。
最下段は、手前まで伸びている巨大なイオン樹脂塔です。
 
設置場所は、表側から見ると、反応装置の裏側のタンク類の、そのまた裏側で、壁との間の通路を残し、人がやっと通れる程度のスペースを残すのみです
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
尚、下記写真は、このイオン樹脂塔用のTulsion T-45BD MPの開封前の写真です。これは、1袋10kgあります。
 
今回の塔には、これが6袋、60kgを投入します。 
  
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。。。と言うことで、今回は、現在導入中の横型・特注の毎時200L処理、Dry精製装置を紹介しました。
多少、資金が許せば、この様な特注装置も面白いと思います。
 
勿論、スペースなどの余裕があれば、通常の縦型・塔内径の装置が標準型です。
無理に、横型にする必要はありません。
 
顧客の、状況に応じて、Dry精製装置もいろいろ変形(縦横、塔内径・塔長、塔数、特注の有無等。。。)があると言う実例紹介です。
 
尚、今回のDry精製装置は、紹介済の某顧客向けMSR方式(毎時200~300L)向け第2期工事として実施中のものです。
 
減圧蒸留装置への原料油投入条件が特に厳しく、通常の反応後の粗BDFの品質(石鹸分など)では、充分機能しないこと、及び
能力的な制限(毎時100L)もあり、減圧蒸留装置で処理しない状態でも、通常使えるBDF製品の製造を目指すこと等が導入目的です。
 
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では、また。。。
Joe.H
 
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