バイオディーゼル(BDF)用廃油前処理剤とBDF後処理剤(精製)の兼用製品の紹介です!!
例えば、前処理法では、
・固形物除去(処理法;フィルター、遠心分離、静置処理など)
・水分除去(処理法;加熱処理、エアードライング、吸着剤処理など)
後処理(精製)法では、
・グリセリン除去(静置法、遠心分離、コアーレッサー処理、水洗法など)
・石鹸分除去(セルロース吸着剤、イオン交換樹脂、沈降法、水洗法など)
・脱色素(珪藻土など)
・水分除去(加熱乾燥、各種吸着剤、合成ゼオライトなど)
です。
通常は、上記の例の様に、前処理と後処理では、異なる方法と材料(メディア)を使いますが、中には、同じもので、前処理と後処理用の両方に使える材料もあります。
今回紹介するのは、その1例の材料です。
最近紹介した下記Blog記事でも紹介しましたが、紹介済のモノは、米国Dallas Group の Magnesol XL と言うてんぷら油の再処理剤です。
天ぷら油は通常4~5回使うと風味や色が悪くなり使えなくなります。
下記は、基本的には、このMagesol XLと同じ組成の合成マグネシウムシリケートですが、主にBDFの前処理、後処理用に開発された工業製品です。
今回紹介するのは、MagenesoR60(平均粒径60ミクロン)(写真右)とD-SOL(同左)と言う製品です。
尚、R60の他に、R-Seriesとして、種々の粒径の製品が販売されています。
R60に比べてD-SOLの方が、20%強化版と言う情報もあります。
いずれも最近評価用に入手したサンプルです。
D-SOLは、BDFのDry-Process用精製処理剤として有名な製品で、5~7年前よりBDF製造業界では良く知られている有名な製品です。以前に本Blogでも紹介済です。
BDFのDry-Process用処理剤としては、最近はセルロース系吸着剤やイオン交換樹脂が主力になりつつありますが、今でも熱烈なファンはいますし、使用されています。
同様に、Magnesol R-Series は、廃油の遊離脂肪酸の除去(低下)と水分除去などを狙った製品の様です。
いずれも、細かい粉体(粒径60ミクロン)ですので、難点はこの粉体処理が問題が難点です。
通常、2ミクロン、或いは1ミクロンのフィルターで完全に分離除去する必要があります。
これらの一部が最終BDF製品に混入するとエンジントラブルの原因になるとも言われているからです。
但し、フィルター処理さえ完全に出来れば、吸着剤の性能は優れている様です。
価格も比較的安価で、、通常は廃油に対して1%程度混ぜて、10分ぐらい充分混合し、その後フィルター処理すれば、処理工程は終了です。
尚、この製品の成分は ほぼ純粋のMagnesium Silicateであり、全く100%無害です。
類似の製品は化粧品などにも多く使われている様です。
また使用後の固形物は、家畜の飼料や埋め立て廃棄物などで処理します。
固形物を燃やせば、固形燃料にも使えそうです。
。。。と言うことで、写真は今回入手したこの製品です。
製品が、興味深いのは、BDFの前処理と、後処理の両方に兼用で使えるそう!
だと言うことです。
他に、特殊なイオン交換樹脂でも、類似製品があちますが、効果の程は不明です。また、価格も高価な様です。
当方でも、実試験しようと思っていますが、。。
どなたか使用、又は興味があれば、ご連絡ください。差し上げますので、…
では、また。。。
Joe.H
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