Biodiesel(バイオディーゼル;BDF)製造装置は高価なのでと、諦めていませんか??

BiodieselバイオディーゼルBDF)に興味があり、自ら製造し使って見たいけど、装置が4~5百万もするのでと、BDFを自ら製造することを諦めていませんか??
 
BDF製造は、確かに危険な薬品メタノール、NaOH/KOH)類を使うので、それなりの注意は必要で、馬鹿にはできませんが、注意すれば、それほど問題ありません。
米国などでは、子供や女性で、化学の知識が無くても、立派にBiodiesel作りを楽しんでいると同時に、これを使って(大人で免許のある人は)ドライブなどしている様です。
 
日本では、BDF装置と言うと、個人で製造などとんでもないと思っていませんか??
米国や欧州などでは、BDFは使うだけでなく、趣味と実益、それにECOも考えて自作派が主流です。
どうしても、自作の時間がないという人は、完成品を購入していますが、それも安価で、ポリエチレン(HDPE)製の装置だと100Lバッチで10万円以下でも,通販(eBay等)で購入可能です。
 
では、自作派はどの様に作っているのでしょうか??
以下に、ご参考までに、簡単に紹介しますので、参考にしてください。
 
1)Appleseed法:電気温水器の中古の本体部分(写真)を使う方法で、最も人気のある、かつ簡単で高性能のBDF装置を作ることができます。BDF装置には、容器本体の他、過熱器、及び攪拌が必要ですがすが、電気温水器には、既に容器、加熱器が付いていますし、配管接続口もありますので、溶接や穴あけ、切断など金属加工は不要で、これらの素人でも組み立てられます。
攪拌は、通常の攪拌欲ではなく、ポンプを使い容器下流から混合液を引き、上側から戻すことにより、攪拌を行います。ポンプ流量を毎分、容器の大きさの数分の一を確保できれば、充分な反応速度が得られます(200L容器なら、ポンプは毎分50L程度)。
更に、攪拌をより完全にするために、ベンチュリー管やスタッティクミキサーなどを用いれば、充分な攪拌が得られます。
このタイプでは、バッチ容量は容器容積の70%程度(200L容器なら、140Lバッチ)のBDFが製造できます。米国の例だと140L~250L程度が多い様です。
費用は、温水器は中古ならただ同然だと思いますので、他に必要なのはポンプ、配管、バルブ類だけです。米国ではキットが販売されていて、4万円程度で、総ての部品の他、写真には無いですが、設置台材料木材付で、かつ詳しい説明書が付いてきます。動画ネット放送でも、見ることができます。
この方式を最初に作ったのが、米国のBDF製造コンサルタント女性のMaria”GirlsMark”が、(有料の)BDF製造教育トレーニング教材としていたもので、その後BDFファンの間に広がったものです。
本体を含め、完全な密閉系であり、反応時に、有毒なメタノールが外気にもれることもなく、またメタノール回収もできます(写真の例はなし)。完成品も10万円程度でネット通販で売っています。
日本でも、誰でもトライできると思います。
 
 
)プロパンガス容器法:容器にはいろいろな容量がありますが、下記写真は500Gal(2000L弱)容器を用いたので、この場合、バッチ容量は1300~1400Lとなります。この様な巨大な装置も自作出きるると言う例で、部品代キットは、詳しい説明書付で、ポンプ、ヒーター温度制御なども含めても、50万円程度で販売していますし、完成品も時にはeBayのオークションで140~150万円で出ています。
尚、プロパン容器は500Gal(2000L)で2万円、300Gal(1200L)で、13~14000円で買えます。
写真は、左側から、グリセリンタンク、反応器、洗浄器(水洗方式)、製品乾燥で、工程毎に液をポンプ移送を順にすればBDF製品完成というシステムです。装置の巨大さから、ドラム缶が小さく見えませんか?
このケースでは、溶接などの金属加工や塗装などの技術、経験は必要です。
 
 
3)GL ECO Processor:この様なプロパン容器などを使った自作派で最も機能的なものは、GL ECO Processor、或いはPush-Pull Processor とも呼ばれている下記です。
この装置はイギリスのBDFファンの第一人者Graham Lamingが最初に作り、普及したもので、現在自作BDF装置では最も進化しているものです( http://www.graham-laming.com/bd/push_pull_processor/push_pull.htm )。
メタノールの回収は勿論Venturi管を使い減圧状態下でできますし、反応も加圧状態でできるので、早い反応速度が得られると言うことです。
1段反応で、15分でEN規格を満たすBiodieselができるといっている利用者もいます。いろいろのバリエーションがあり、BDFフォーラムで意見、アイデア、結果交換がされています。
 
4)Drum缶法:その他にも、200L(140~150Lバッチ)、または100Lの標準のドラム缶を利用し、何も金属加工のいらない方法もあります。米国のJoe_Mと言う人が作った装置で、、ドラム缶に配管とポンプ、それにヒーターをつけただけで、部品キットもネット販売されていますので、購入可能です。ドラム缶があれば、2万円以下で総てを購入できます。
 
以上、BDF装置は高価で諦めている人は、一度トライされてはいかがでしょか?
更に少量ならペール缶(20L)を用いる方法や、とにかくBDFを自分の手で一度作りたいと言う方は、DrPepper法といって、清涼飲料のDr PepperのPETボトルで1L程度のBDFはできます。
勿論、Coca-ColaのPETボトルでも同じです。暖めた油と、メタノール、触媒をいれて、詮をして、攪拌は人力で振ればOKで、15~20分で反応は終わります。圧力が上がるので、時々詮を緩めて、圧抜きをしてください。
 
では、また。。。。
Joe.H
 
追記)自作派のBiodiesel Processorの殆どは、上記の1)(米国人が多い)、或いは3)(ヨーロッパが多い)のタイプか、その変型の装置を使用してBiodieselを製造しています。
 
追伸)
 上記Blog記事は、一般公開情報です。
 何かコメント、ご意見、及び質問等具体的な相談のある方は、
 下記メール・アドレス宛へ直接ご連絡下さい。
 非公開情報など内容によっては、お答えできない場合や条件付となりますが、
 可能な限り対応させて頂きますので。。。。
 尚、お問い合わせの前、下記を必ず参照ください。
以上