クリーンディーゼル車の販売が米国で急増中です!!!!

米国でも、クリーンディーゼル車の販売が好調という昨日の雑誌記事を中心とする紹介です。
記事は、下記のBiodiesel Magazine誌の記事です。
 
 
詳細は、上記記事を直接見ていただくとして、その概要を下記に紹介します。
 
まず下記のテーブルです。
これは昨年(2012年)の販売に対する本年(2013年)の月間販売増加率(%)です。
比較されているのは、6月(June)、7月(JUly)、及び8月(August)です。
 
見ていただくと解るように、8月は対前年同月比、クリーンディーゼル車は+41.8%も伸びています。
同様に、ハイブリッド(Hybrids)も伸びていますが、その数値(38.1%)を可也上回っているのは、驚異的です。この増加傾向は、過去3ヶ年(36ヶ月)でもみても、総ての月増加していて、そのうち27ヶ月は10%以上増加したと言う報告です。この傾向は、少なくとも今後数年間は継続する見込みだそうです。
 
日本でも、最近マズダ、日産の一部車種などのディーゼル車が好評で販売も伸びていると思いますが、とてもハイブリッド車の比較にはなりません。輸入車では、ベンツ、BMW等もクリーンディーゼル車の販売をしています。
 
 U.S. summer clean diesel & hybrid car sales
Vs. 2012 Monthly Sales
August 2013
July 2013
June 2013
2013 vs. 2012
*Clean Diesels
+41.8%
+38.1%
+10.3%
+ 8.9%
Hybrids
+38.1%
+43.9%
+30.0%
+23.9%
Overall Market
+17.0%
+ 2.2%
+ 9.1%
+ 9.6%
*(Diesel car and SUV markets only - does not include light duty pickup trucks or vans.)
(Source: Hybrid Cars.com and Baum and Associates)
 
尚、ディーゼル先進地域のヨーロッパの54%に比べるとまだ差は少なくありません。確か、フランスでは70%を超えているはずだと思います。
 
では、米国で最近なぜクリーンディーゼル車の販売増があるのでしょうか???
理由のいくつかを紹介します。
 
1)販売クリーンディーゼル車種が増えている!!
このディーゼル車、現状17車種ですが、今後2ヶ年で19車種が追加される予定だと言われています。つまり顧客好みの車種が提供されつつあり、今後も充実化予定だと言うことだと思います。
 
2)燃料消費削減規制 !!
米国では、2025年までに、車両の連邦平均走行距離規制( federal mileage regulations)により、2025年までに、54.5MPGに燃料消費量の削減が業界に義務つけられています。この数値は1L当たり23Kmと言う数値です。
この規制がクリーンディーゼル等の省エネルギー型車が販売割合増となる様に、メーカーも車種増、魅力車種の導入、魅力的な価格設定などにより、販売増の原因だと思います。
米国ではガソリン価格は日本の50%と安価ですが、さすがにガソリンの無制限使用は限界の様です。
 
3)本来ディーゼル車は高効率で、エコ的である!!
ガソリン車に比べ、軽油ディーゼル車は30~40%も効率的で、走行距離も伸びるといわれています。
先ずは、その販売価格です。
海外では、この為もあり、軽油の方がガソリンに比べ、高価か、或いは同じ価格設定の国が多いのですが、我が日本では、逆で20~30%も軽油の方が安価です。これは、発熱エネルギーや走行効率などからは、考えられないことですが、事実です。
従って、単位燃料価格比の走行距離で言えば、60~80%も優れていることになります。加えて、CO2の発生量もガソリンに比べ遥かに少なくなります。更に、BDF車、或いはBDFブレンド軽油なら、なお更ECO的となります。
ECO車=ハイブリッド車という考えは、自動車メーカーと石油会社、そして(より多額の税金の得る)政府等による国民に対する共謀作戦、洗脳教育の成果です。
 
但し、現状は、まだ米国のクリーンディーゼル車比率は全体の3~4%程度ですが、数年後には8~10%程度の比率になると予想されています。
 
ディーゼル車の普及、シェアーはヨーロッパを基点にし、地球を西回りで、大西洋を超え、いよいよ自動車大国の米国にも及びつつあるようです。このディーゼル車普及の波はいよいよ太平洋を越えて日本へ、更には中国へもいずれ普及していくのでしょうか???
 
この仮説は正しい事が10年もすれば、証明されることを確信しています。
 
できれば、BDF普及の波も、同じく仮説が成り立てばと思っています。
既に、ヨーロッパから、米国に普及の波は事実及んでいます。この2~3年の米国のBDFの製造傾向は、毎年度増加しつつあり、過去最高を連続更新中と言う記事が多く見られます。
 
でも、このBDF普及の波は太平洋を越える事ができるのでしょうか???
恐らく、太平洋を越えることは確実ですが、我が日本の上空を通過し、お隣の韓国、中国、或いは東南アジア、インド等が普及するのでは?と思っています。
 
では何故日本では普及しないのでしょうか????
恐らく賢明な本Blog読者はその答えをご存知だと思いますので、ここではあえていいません。
 
。。。。。という事で、今回は米国でクリーンディーゼル車の販売が急増していると言う記事の紹介でした。
 
では、また。。。。
Joe.H
 
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