バイオマス発電ビジネス向け中型エントリー・モデルのガス化発電装置の紹介です!!

最近、バイオマスガス化発電に関する問い合わせが数多くあります。
又、ガス化発電装置も、人によって小型と中型の境界は様々です。
 
従って、今回ご紹介の製品も発電能力は130KW前後ですから、中型機と思われるかもしれません。
こんなの小型機の上級モデルと言う方もおられます。
中型機のエントリー・モデルかな??と言うのが、当方の感じ方です。
 
特に、当方が国内代理店となっているバイオマスガス化発電装置の小型エントリーモデルの米国APL社(All Power Labs)の製品PP20/PC20 を使って売電ビジネス、FITビジネスを始めたい!!
という方も多くあります。
PP20/PC20は、下記を参照下さい。
 
この様な場合は、無理ということでお断りするか、或いは少なくとも最低100KW以上の製品でないと無理だし、採算上も全く成り立たないことをご説明しています。
 
売電(FIT)ビジネスとして捉えると、100KWは(最)小型です!!
これ以下の機種だとビジネス上,考えない方が良いと確信します。採算を考えるのであれば、出来れば250KW以上が通常は必要です。望ましくは500KW以上です。
 
このクラスの機械でも、2セットで並列運転を行えば、通常時250-260KW発電が、片方が保守時でもその50%は稼働出来ますので、より高信頼性システムとなります。
原則、ガス化発電装置は、可能なら必要な電力の50%の発電能力の装置を使い、2セット以上の複数・並列運転が理想的です。
 
では、最小規模100KW(+)以上で、何か良い製品は???
と言う希望者には、APL社の150KWタイプ(PT150,実際は120-130KW)の製品をお薦めしたい処ですが、未だ現状製品化されていません。
この様な場合、待って頂くか、どうしても今100KWが欲しい、購入したいと言う方もおられます。
そこで、インド製ガス化装置 ( https://joeh.hatenablog.com/entry/19783920 )の最小モデルもお薦めですが。。こちらも、基本は,250KW以上の中型から、大型の4000KWクラスがターゲットサイズです。
 
従って、この様な即購入されたい方に、少なくとも機能的にお薦めできる製品を今回紹介したいと思います。
ただ、唯一の欠点はお値段が少々。。。高いかなということです。
価格は後回しにして、まずは製品紹介です。
 
米国のコロラドにあるCommunity Power Corp. 社 BioMax100 と言う製品です。
発電能力は130KWと言う製品です。
当然、CHP機能により、電力の他に、廃熱利用により暖房(温水)、冷房用も可能です。
 
その写真が下記です。
全てコンテナに格納されています。
標準構成は、20フィート(6m)のコンテナーで、3台、或いは4台構成となっています。
各コンテナーにガス化炉、ガス精製装置(ドライ方式),及びガスエンジン発電機(65KWx2セット)が納めてあります。
更に、オプションで乾燥機が必要なら、これも別コンテナーに納まります。
フルオプションでも9mx9m四方に納まります。
 
従って、フルオプションならコンテナー4セットとなります。原料が例えば、40%程度の水分がある場合、乾燥機を使い水分20%以下まで低下出来て、次にガス化炉へ投入できる様です。
 
下の2枚の写真が全体写真です。
原料はバイオマスであり、写真の様に、スクリューコンベアーでガス化炉に投入されます。
基本は、木質チップですが、他にペレット、ナッツシェルなど各種ナッツ類の殻などが原料化出来ます。
具体的な使える原料の例は、下記を参照下さい。
 
機能的には、自動化、異常時の自動停止、無人化、遠方監視機能などが優れているのですが、加えてご覧の様に見栄えもきわめて良くできています。
尚、BioMax100の写真は、以下全てCommunity Power社の説明書からの転写です。
 
イメージ 1
 
 
イメージ 2
 
 
下記の写真は、ガス化炉部分の写真です。
この製品もDawn-Draft型のガス化炉です。Tarをより少なくし、精製装置を乾式タイプになっています。
Tarを少なくする手法として、合成ガスの出口のガス化炉の底のReduction温度を、そこに空気を吹き込んで高温にしている様です。つまり、通常のDawn-Draft型は、空気は1ヶ所に投入するのですが、この製品は2ヶ所へ投入(Twin-Fire)しています。
この為、実質はTwin-Fire方式(過去に紹介済

https://joeh.hatenablog.com/entry/18630265

)と同じ様な方式となっていて、NO-Tarガス化まではいかないものの
少量のTar発生となっている筈です。
 
イメージ 3
 
 
コンテナー方式の最大の利点は,次の写真の様に、フォークリフトで簡単に移動・据付が出来きて、即稼働出来ることです。
 
イメージ 4
 
この装置は、タブレット、PC,スマホ等で、遠方監視が出来る様になっています。
 
イメージ 5
 
 
 
  。。。。ということで、
見栄え的にも,機能的にも、どなたでもぜひ導入したいと思われる様な木質系バイオマス原料を使うガス化発電装置ですが、。。難点は最初にお断りした様に、そのお値段です。但し、よく出来た製品ですから、この位してもとも考えます。
 
現地価格(FOB)で1億750万円(為替次第ですが)もします。また、乾燥装置オプションが2300万円ですので,
すべて合わせると1億3050万円(+)が現地価格です。
 
国内価格は、これに米国内,国内,海上運賃,保険料、関税・通関費、手数料等が加わりますので、最終的に1億6000万円近くになると思われます(輸入時の消費税も別と必要)。
何か補助金を利用すれば、購入し易いかもしれません。
 
それでも、即完成品が欲しい。。。と言う方、当方にご連絡下さい。
輸入のご相談に応じさせていただきますので。。。
最近、このCommunity Power社とNDA契約、代理店契約を締結しましたので、国内導入のお考えの方、ご安心ください。
 
尚、APLの150KWタイプ(Powertainer PT150)なら、恐らく半値だと思われます。
また、サイズも1ヶの20フィート(6m)コンテナーに入ります。但し、こちらははエンジン発電機は、2基ではなく1基です。また、乾燥機は,オプションを含め付帯されていません。必要なら、別と独自に準備が必要です。
 
実はPowetainer,100KWではなく120-130KWの発電が出来るる様ですので、両者の発電能力差はありません。
資金不足の方、もう少しお待ちください。
資金のある方も、同じ資金でPT150 x 2セット並列構成なら、ダブルの常時250-260KW発電が出来ます。
従って、電力売り上げも2倍増,よりビジネス上の採算も向上することは明らかです。
尚、今でも先行予約は可能です。
 
情報は下記にありますが、不明なら,当方にお問い合わせください。
また、この製品は,国内総代理店の当方から,購入が必要です。念の為
 
 
イメージ 6
 
 
。。。。と言うことで、今回はビジネスとしてバイオマス発電を。。。
それも最小能力の100KW(+)程度で実現したい!!

それに、多少予算的に余裕のある方は、是非ご検討下さい。
最も、国内製品なら、この価格の1.5倍以上出しても、同じような製品は得られないと思います。
 
今回ご紹介のCommunity power社BioMax100の様な中型エントリー・モデル製品とは異なり、
発電ビジネスを巨大なガス化発電で、大規模バイオマス(廃棄物も含め)を実現したい!!
 
或いは、計画中。。と言う方、最もお薦めな製品は、特殊流動層ガス化技術EU製大型7.6MW(7,600KW),及び17MW(17,000KW)の能力のガス化発電設備もあります。
こちらは、余り小型モデルは利点がなくなりますが、最低でも1000KW‐2000KW以上です。
これを複数設置すれば、ほぼ上限なく大型化も可能です。ライセンス契約の方向で,現在交渉中です。
 
恐らく、私の知っている限りでは、最も優れたガス化(発電)装置だと思っています。
いずれ本Blogでも紹介??? します。
 
では、また。。。。
Joe.H
 
追伸)
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