バイオマス・ガス化装置、何故Twin-Fireタイプがお薦めか解りますか???

バイオマス関連原料のエネルギー向けの有効利用法はいろいろあります。
 
最近、BDF(バイオディーゼルに飽き足らない人たち(或いは飽きた人たち??)で、木質系バイオマス利用がが注目されています。
 
バイオマス、或いは一般廃棄物(MSW)を使う革新的な次世代合成軽油製造装置は、下記のBlogsで最近紹介しました。
 
こちらは、どの様な炭化水素化合物、有機化合物、廃棄物であれ、総て1段プロセスで車両用軽油と同等品質(以上)、同等エネルギーを持つ合成軽油が出来るプロセスの紹介でした。
 
 
こちらは、無料のMSW原料が使えますので、充分採算にのるのですが、難点は投資額の高さです。
最低でも4億円以上必要です。最大の魅力は、合成軽油がMSWから得られるからです。
現在商談も進行中です。 
 
そこで、今回は、通常設備費が、2000万円から1億円以内の商業用中規模バイオマス利用の提案です。
 
具体的には、最近注目されているバイオマス材料を使ったガス化発電の紹介です。
 
ガス化装置の方式は、ダウンドラフト型(DFBG)、アップドラフト型(UFBG)が一般ですが、当方のお薦めは、この両方式の利点、欠点を補ったTwin-Fire型固定床ガス化装置(TFBG:Twin-Fire Fixed Bed Gasifier)です。 メーカーによっては、Double-Fire型とも言います。
要は、添付図からも解る様に、通常の1ヶ所の空気口に対し、2ヶ所空気口がある方式です。
 
 
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最大の特徴は、ガス化装置で、最も問題となるタール(Tar)成分が、少ないか、殆ど副生しないことです
 
加えて、合成ガス燃料のエネルギー量も、一般のものより、高いガスが得られます。
また、ガス化装置も構造が簡単で、後段のタール除去装置が不要か、簡単なものでよく、全体の価格も、比較的安価です。
 
ガス化装置には、タールが発生しない、殆ど出ないと言う方式は、いくつかあります。
一番、簡単な方法は、ガス化温度を1100~1200℃以上にすることですが、別の問題(高水素濃度等)も出てきます。
また、いずれも、大型、或いは高価格製品です。
 
ここで、注目しているのは、100KWから、1200KW程度の発電能力に必要なガス化装置です。
 
この能力クラスで、 因みに、現地価格で、1KW当たりガス化装置、ガスエンジン、発電機、総て含めた全体価格で1500~1800$=15~18万円程度です
規模増により、1Kw当たりの価格は低下します。
 
1000KWでは、1.0~1.5億円程度の価格帯の製品は、今回紹介する製品に限られています。
 
国産だと、どの様なタイプのガス化装置だけでも、少なくとも1KW当たり5000$=50万円(+)はするのではないかと思いますが、。。???
 
下記を参照下さい。
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これが、TFBGタイプのガス化装置とエンジン発電機(200KW)の図です。
 
ガス化装置を見慣れた方は、お分かりだと思いますが、ガス化装置のタール除去装置がありません。
 
あるのは、ダスト除去用サイクロン、熱交換器、ガス冷却装置等だけです。例え、あっても簡単なものです。
それでも、ガスエンジンに対して、問題のない低濃度タール・合成ガスが供給できます。
 
今後、固定買取制度(FIT)等によるバイオマス・ガス化装置+発電を計画する場合は、この製品も注目下さい
 
ヨーロッパや米国製品でも、NO-TAR! と宣伝している製品は、1~2社しかありません。
価格は、少なくとも3~5倍もすると思います
 
国内製品では、有るか、無いか不明です。多分99%ないと思います。
当方で国内代理店も交渉中です。興味があれば、ご連絡下さい。
 
電力固定買取制度で、太陽電池、風力、水力に比べ、大幅に遅れているバイオマス発電です。
 
バイオマス発電を計画されている方、今やバイオマスボイラータービン発電ではなく、(海外では)ガス化発電が常識です。それも中規模なら、今回紹介のTwin Fire型がお薦めです。
 
バイオマス利用でガラパゴス化しない選択が重要です!!!
 
勿論、10MW以上の大型なら、他の(2塔)流動層方式等の方式です。
 
では、また、。。。
Joe.H
 
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