米国APL社小型木質バイオマス発電装置,益々の充実です!!
我々,米国APL社(All Power Labs Inc.)の国内輸入代理店となっていることは、既にBlog記事で紹介済みです。
この会社の代理店(Authorized Reprentative)契約も、いろいろ関門がありましたが、本年始めには締結済です。
主に、国内マーケットの販売,支援、保守体制の整備等が今後の急務です。
加えて、装置のデモ環境、教育等の整備も併せて検討・準備中です。
最近は、いろいろ問い合わせも多くあります。
但し、ソーラー発電がだめならガス化発電があるさ!?!?
。。。とソーラー発電の同じで安易に考えているのではないですか??
...と思われる問い合わせも少なくありません。
この様な場合は,丁寧に違いをご説明し、お引取頂いています。
処で、今回は、APL社の新製品と最近のトピックスを中心に紹介したいと思います。
左側が従来のPP20, 右側は4月より受注開始(予定)のPC20です。
この様な、小型木質バイオマス・ガス化発電装置は、他にありません。
価格最優先の基本モデルと言えます。
PP20でも、系統接続、並列接続機能(Grid-Tie Control Unit、英Deep Sea社製)が使えますが、PP20ではオプション仕様です。
一方、PC20のPCは、Power Cubeの略で、PP20と同一の機能・性能のガス化発電装置に加え、幾つか改良されたデラックス本格版と言えそうです。
英語Cube は、正六方体の意味で、四方を防音壁板で囲んだことをイメージしてると思います。
過去に、25KWタイプのPP25として紹介した製品ですが、PC20となり発電能力も25KWタイプではなく、20KWタイプになりました。GMのターボチャジャー付エンジンに、合成ガス仕様では、何か問題があるのかもしれません。
或いは、価格等のマーケティング戦略かもしれません。確認予定です。
上の説明写真から、解ると思いますが、。。。
追伸)平成30年6月
上記PP25に代わり、新製品PP30が発売になりました。
追伸)終わり
1) オプション機能により発電に加え、エンジン排ガスの排熱利用が可能となっています(PC-20CHP)
排熱量は30KW分のお湯が利用できます。トータルエネルギー効率(電力、排熱)は、対原料熱量の70%以上です
2) 写真で解る様に、エンジン回りが防音対策として、四方が囲まれています(Cube)
防音レベルは、10m離れた処で、65dbと静かです。因みに、PP20は9m(30 feet)離れた処で、85dbです。
3) 触媒による排気ガス対策(NOx <650mg/Nm3、CO <200㎎/Nm3)
PC20の 写真で、排ガス煙突の中間にペットボトルの様な型のものがありますが、これです。
4) 系統接続、並列機能(Grid-Tie Control Unit)標準(英国Deep Sea社製)
以上が、PP20,PC20の違いの主なものです。
尚、肝心の発電能力は、標準的なバイオマス材量1.15ー1.20kgで、1KWhの電力が発電できます。
周波数50サイクル(Hz)の地域(関東以北)では、連続発電能力15KWですので、バイオマス材料は毎時17kg程度必要です。
同様に、周波数60サイクル(Hz)の地域(中部以西)では、連続発電能力18KWですので、バイオマス材料は毎時21Kg程度必要になります。
。。。と言うことで、APL社は、既に小型バイオマス・ガス化発電機のリーダー企業ですが、今後販売強化に向かうと思います。 我々も、代理店として、その一翼を担うつもりです。
次は本題から離れて、余談です。
この装置、写真の様に、20フィートの海上輸送コンテナーに全て収納された100KWのガス化発電設備です。
数年前、米国ミネソタ大学、それにガス発電メーカーCummins社との共同研究開発プロジェクトの成果物でした。
性能、機能上は全く問題ないのですが、、この研究終了後は、特に商品化の進展もなく、APL社の敷地内に放置されていました。
今後、補助金を使い全て新しい新型の100-150KWクラスのガス化発電装置として、1年から1年半後には,ほぼ確実に市販化されると思われますし、APL社もこれを望んでいると思われます。
この製品に興味があれば、お問い合わせ下さい。
尚、この100KWクラスだと我々の,OEM先の下記製品(100-5000KW)の最小モデルでもあり、どちらを進めるか悩ましい処です。
合成ガスの熱効率(Cold)、合成ガスエネルギー量は、ガス化方式の違いから、上記APLより優れていることは確実です。
恐らく、上記APL社の場合、1100-1300Kcal/Nm3程度だと思いますが、下記は、2000-2400Kcal/Nm3はあります。更に、価格差もあります。決定的な差は、下記は通常のバイオマスは元より、MSW/RDFの様な一般、産業廃棄物、ゴミ廃棄物も取り扱えますが、APL社は基本的にバイオマス専用です。
最も、この100KWクラスでは、競合するかもしれない他社の最有力製品も既にあります。
例えば、Community Power Corp.社(米国、コロラド州)のBioMax 2製品です。
こちらも、バイオマス専用ガス化装置です。
APLより大型ですので熱効率(Cold)、合成ガスエネルギー量も、APL社と大差ないか、むしろ優れていると推定しています。
既に,(ほぼ)完全自動化された商品として販売されていますので、このメーカーと接触中です。
いずれ国内導入ができれば、。。。と思っています。
各20フィートコンテナーに,ガス化炉、ガス精製装置、及びガスエンジン(50KW,2基)の3コンテナー構成です。更に、オプションで乾燥装置を加えて4コンテナー構成もあります。設置面積は9mx9m程度です。
興味があれば、下記のメール先にご連絡ください。
前述の様に、この製品も海上コンテナー積載型です。ガス化方式等は、APLと同じDown-Draft型です。このタイプのガス炉はタール(Tar)分が元々少ないのですが、更に少なくする為に、空気を2ヶ所で入れるなど工夫しています(特許)。従って、Twin-Fire型のガス化炉の様に,タールが殆ど出ないのでは??と想像しています。この結果か、後段のガス精製部は、完全なドライタイプで、比較的簡単な構造になっています。
尚、重要な価格は、恐らくAPL社の方がかなり安価になると推定しています。
本題に戻ります。
従って、PP20,或いはPC20を1台から6~7台並列接続すれば、発電量は15KW~100KWクラスまでの範囲がカバ‐できます。但し、このPP20/PC20は、完全自動化でも、連続運転もできません(1日1回は停止)。よって、売電ビジネス用としては、お薦めしていません。
それ以上は、この100KWを同様に1台から数台接続すれば、500KW~以上までの電力要求が楽に満たされます。 因みに、この機種も、まだ未発売ですが、代理店契約の項目に入っています。
悩ましいのは、我々の代理店、或いはOEM先として下記のガス化装置(流動層Up-Draft型)も100KW以上をカバーしています。価格や機能では、こちらの方がガス化方式からエネルギー効率は優れていそうです。
但し、APL社の様にコンテナー積載型は、無理そうです。従って、コンテナー積載が不可欠なら、Powertainerだと思います。まだ、先の話ですが、。。。
いずれにしても、発電能力範囲は、APL社の小は15KWクラスから、この並列接続、或いは単一の100KW機、そしてその並列接続で500KWクラスまで可能です。
更に、OEM先某社の100KWから5,000KWクラス迄のガス化発電装置、更にこれを、仮に10台並列接続すれば、50MWクラスまでと、3000倍以上の発電能力規模が可能となりそうです。
大型では、更に、ガス分解炉方式も代理店ですので、能力的にはダブりもありますが、使用原料や用途に応じ、どちらか適したタイプをご提案することになりそうです。
追伸)2017.01.10
そのBlog記事は下記を参照下さい。
顧客の状況により超大型から中小設備まで提供できます。
先ず、本来の本格派売電ビジネスは、
です。他に、
3)小型LiPROガス化発電装置は、主にバイオマスガス化発電の啓蒙活動の一環です。従って、可能なかぎり低価格設定での紹介販売に努めています 但し、小売電派向けに、バイオマス・ガス化発電機(LiPRO/HKW50)も、分散型、地域密着型の本格的な小型機(50KW)として普及する!!? と思います。小規模売電(FIT)向きに、完全自動化、24時間/日、7日/週運転可能です。
4)同じ小型、低圧発電なら、コンテナ搭載小型メタン発酵設備も、欧米では注目されだしています。
特に、水分の多い、家畜の糞尿、食品残差、農業残差等を使い、微生物の力を使いメタンガスを発生させガスエンジン発電を行うことも比較的簡単に可能です。全てAll-in-Oneで、コンテナー内に納まっています。興味があれば、下記を参照下さい。
5)バイオマス・ガス化発電なら、このホームぺジをご覧ください!!!
追伸ーEnd)
では、また。。。
Joe.H
追伸)
上記Blog記事は、一般公開情報です。
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ご本人氏名、連絡先電話番号等を添えて、下記メール・アドレス宛へ直接ご連絡下さい。
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可能な限り対応させて頂きますので。。。。
以上