本格的な海外製中規模ガス化・発電装置例の紹介です!!

バイオマスのガス化、及び発電装置については、過去に何回か紹介済です。
最近、国内でも注目されだしていて、問い合わせも急増中です
 
例えば、中、小型装置の紹介は下記です。
発電能力は10KW,20KWから始まり100KW程度までの発電能力の装置でした。
100万円+(価格は現地価格、日本国内輸入価格では有りません、以下同様)程度から購入できて、頑張れば個人でも購入可能な価格帯です。
 
 
大型装置も紹介済です。
こちらは、まだ最新技術(State of Art Technology)を使ったもので、最先端技術の装置です。
発電能力も、最低でも2000KW、4000KWから上限は下記の価格だと40,000KW程度までとなります。
価格も最低でも1億円から150億円規模のものです。
 
そこで、今回のテーマは、その中間の装置能力のガス化・ガスエンジン・発電装置を紹介します
 
発電能力で言えば、100K,200KWから2000KW程度までの能力です。
価格は1000万円から1億円(-)までの価格帯の製品の紹介です。
中型のこのクラスの格安品の多くは、中国、或いはインド製ですが、この分野は、導入実績も性能も優れている様です。
但し、エンジン・発電機の主要部品の多くは、欧米製、ガス化装置の基本設計は欧米で行い、製作組み立ては、これらの国と言う例も多い様です。
 
このクラスの製品は、中小規模のガス化装置で、国産もあるかも知れませんが、比較できない程、大幅に安価です。
 
下記はその1例です。先ずは装置全体の概略図です。
このガス化装置は流動層バイオマス・ガス化装置(Circulating Fluidized Bed Gasifier)方式の装置です。
この能力クラスでは、最高効率装置で、高濃度水生ガスが発生出来ます。この結果ガスエンジンも高効率化できています。
イメージ 1
 
このメーカー製は、その発電能力もシリーズ化されていて、200KWから2000KWまであります。
 
フロー図の様に、バイオマス原料供給装置、ガス化装置、ガス精製装置、ガスエンジン、そして発電機を含んだ全体価格です。
 
因みに、価格ですが、200KW-204K$(現在の為替では、2100万円@103円/$),400KW-373K$(3850万円),500KW-431K$(4440万円)となっています。
装置の
信頼性の向上対策や装置能力が不足なら、複数並列設置も有り得ます。
 
その装置能力からすれば、極めて安価です。
国産で同等製品が出来るか、どうか不明ですが、恐らく3~5倍、或いはそれ以上すると思います。
 
イメージ 2
 
他のメーカー製もあります。下記は200KW能力の高性能流動ガス化装置・エンジン・発電機製品のフロー図です。
価格は266K$(2740万円)です。
各機器名は省略しますが,前述とほぼ同じ構成ですので、想像がつくと思います。
制御版を含めて本体機器類は総てが含まれています。
 
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尚、下記の様なUpーDraft(Up-Draft Fixed Bed Gasifier)タイプ(或いはDown-Drafタイプ)もあります。ガスの流れが上向け(Up-Draft)か、下向け(Down-Draft)かの違いですが、方式により、水生ガス中の不純物(タール濃度等)が異なります。
殆どの小型機と同じような方式です。装置構造は簡単ですが、ガス(水生ガス)濃度が低く、発熱量も少なくなります。
 
価格は、添付図とは異なるメーカー(WinStar)ですが、200KW-164K$(1690万円),300KW-217K$(2250万円)程度で購入できます。
 
イメージ 3
 
。。。と言うことで、今回は企業でも、バイオマス(チップ)ガス化発電を考えている方、今回の規模程度のプラントが最適です。
 
必要な資金はそれなりに必要ですが、投資対高価(売電)を考えれば、充分投資する価値はあると思われます
但し、木材しかない場合は、木材をチップ化する設備が必要であり、その資金も必要です。
 
何10億円以上ももする大型装置は無理でも、このクラスの装置なら、国内でも可也マーケットはあると思います。
 
今回は、余剰バイオマス(チップ)が月に100トン以上あれば、そして前述の投資資金(価格は総て現地価格ですので、他に輸入送料、付帯設備を考え合わせると、その価格の1.5倍+は必要ですが。。)があれば、導入検討の余地はあると思います
 
チップの材質と水分にもよりますが、良質チップなら1kg/h=1KWhの発電が可能です。
従って、月100トンの原料チップが供給できるなら、月に100,000KWhの電力が発電できて、次に30日/月運転で、16時間/日なら、200KW程度の装置導入となります。
 
今回は、企業向けのバイオマス中型ガス化発電装置を紹介しました。類似の規模と価格帯の製品は、他にも数多く存在します。目的に合った製品が選べます。
 
中規模企業(装置)の導入に加えて、大型装置を導入を検討中の企業は、まずテストプラントとしての導入も有効です。
 
では、また。。。
Joe.H
 
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