バイオディーゼル(BDF)製造設備も情報も、国内だけを見ていませんか??

巷では、最近の若者は内向きだと最近言われています。
その為か、例えば海外留学(希望)者も極端に減少傾向、海外転勤を嫌う傾向も強い様です。
若者のハングリー精神も最近では聞かなくなりました。
 
一方、多くの日本の製造業は、海外展開、輸出等で利益を得ている訳で、企業の求人も以前では考えられなかった事ですが、最近では新卒求人の30%も外国人や留学経験者を採用している企業もある様です(追加:2/3付、某最大手アパレルメーカーの来年度採用の80%は外国人!!)。
 
この様な状況も、新卒者や若者の就職難の原因の一つかもしれません。
このままでは、日本は経済力もジリ貧、何れ借金大国となって朽ちる果てることは確実です
 
もう少し、是非海外に眼を向けましょう!!そして前向きに進みませんか??
何も資源の無い日本ですから、せめて人財力、情報力を有効に使いたいものです。
 
地下資源豊富な米国や英国でさえも、BDFをはじめ、再生可能エネルギー(エタノール)の活用は個人レベルでも多いに盛り上がっています。
 
個人レベルの小資本でトライできる燃料は、ディーゼル用燃料のBDF,ガソリン車用のエタノールだけです(米国では、BDF同様、盛り上がっています)。幸運にも品質的にも、製造価格的にも充分大企業に立ち向かえます。
ガソリンや軽油、LPGなどの燃料は、個人では100%製造すら無理です。他に個人レベルで可能な燃料は、マキ燃料ぐらいです。
 
総てが海外指向が良いわけではありませんし、問題点も多々あると思います。
海外の製品や情報も見比べる情報力と見識必用だと思います。国内情報だけでは、世界中で何も比較しようがありません。
 
内向き指向は、何も若者だけの問題ではなく、特に最近、日本全体に蔓延しているとさえ思われる現状です。
 
さて、本題ですが、
バイオディーゼル(BDF)業界、或いは周辺の関係者も皆、内向き型人間や組織ばかりだと思いませんか??
 
国内情報だけでは、世界の中で、我々日本の位置づけが解りません。勿論、世界と競争などできる筈もありません。自動車業界などのフロントランナーではなく、BDF業界はラストランナーだからです。
 
サッカーなどのスポーツの例を見るまでも無く、世界でもまれて、世界の経験・情報を吸収すればこそ、徐々に強くなるのだと思います。
 
もっとBDFも海外情報を入手し、分析、比較考察できるの意欲や能力が必要です。
このままでは、ガラパゴス化し、何れ沈没するか、消え去っていく運命の様な気がしています。
 
できれば、我々BDFでも海外に情報を発信したいものです。
そうは言っても、言葉の問題もあるし、急には無理だ!?
と言われる方も多いと思います。
 
文字(英語)の理解・智識が無理なら、せめて写真ならどうでしょうか??
BDF関連の写真サイトも幾つかあります。
下記の例を見てください。添付写真を含めて、何枚かの写真と多少の説明(英語)が有ります。
この中の下記も見てください。
 
 
実は、私の使っているバイオディーゼル(BDF)反応器、Dry-Process装置の紹介記事です。
上記Dry-Processも部品を輸入して、組み立てたものです。4本構成のデラックス版で輸送費込み70万円程度でした。
 
蛇足ですが、同様 に依頼により下記Blogの紹介記事の連続式(日産1800L)2段反応装置(http://blogs.yahoo.co.jp/hirai476/9827144.html)の塔形式反応器2本、(上記の様な4本ではなく)2本構成のDry-Process塔、及びメタノール蒸留器、滴定・石けん分析キット付の総てで、購入原価は輸送費込でギリギリ低限界予算の70万円でした。100万円ぐらいあれば、もう少し良い部材のものが購入できたと思います。現在組立中です。
 
本サイトには、BDFファンが自作の装置や購入した既製品など多くの写真記事が掲載されています。
 
例えば、自動化BDF製造装置の代表例ですが、190L(50ガロン)、380Lバッチ(100ガロン)の中古品ですが、70万円以下で購入できます。http://www.biodieselpictures.com/files/kevinsbp380s_7_462.jpg
 
新品でも190Lタイプ(写真左側)で85万円、380Lバッチ(右側)で120万円程度です。
 
この機械は米国では、最も高価な高級BDF製造設備の部類です。
Dry-Process付でも、+5000$(43万円)程度で購入可能です。
米ドル通貨(1$)は360円だったひと昔ではなく、現在の米通貨(1$)は82~3円ですから。。。
 
酸・アルカリ法や、2段反応は勿論、標準で、メトキシド混合溶解も装置内で、自動的にしてくれます。
加えて、この装置には、正規のマニュアルの他、酸価測定器具、製品BDFを車へ注入ポンプ(装置に付属した写真の本格的なもの)、更には前掛け、手袋まで付属品として総て揃っています(他の海外製品も類似です)。
 
日本の価格だとどのくらいでしょうか??
多分、反応器だけでも、少なくとも3~5倍程度はすると思います。
メタノール回収やDry-Processは、別と高額が必用です。
日本では、付属品もこの様なことはありません。マニュアルすら無い製品も有ります
お金は価値有る装置機材に有効に使いましょう!
無価値の、或いは価値の少ない装置機材に高額のお金を使うのは即刻止めましょう!!
 
一寸眼を海外に向ければ、いろいろな製品は有りますので、日本の製品と比べる能力・知識が必要です。そうでないと、国内BDFメーカーの言いなりで、そして高価な設備を購入しても、最近のコモンレール車で使えない様なBDFしかできない状況となります。これも、日本の常識??ですが、。。。
 
日本の常識は、世界の非常識だと言うことを覚えておきましょう。
原因は総て、内向きのなせる技だと思います。
本Blog記事では、海外の常識をあちこちで紹介しています。少しでも、日本の常識(世界から見れば非常識)の改善・修正にお役に立ちたいと思います
 
BDF製造関連製品ばかりでなく、情報も海外には無限に有ります。
下記のBlog記事でも、過去に情報の入手先を紹介しました。
今回も、多少ダブっているところもあると思いますが、。。。
 
BDF雑誌や海外技術文献も数多く有ります。
例えば、時々記事を紹介しているBDF月刊雑誌(オンライン版無料)( http://www.biodieselmagazine.com/ )やニュース記事 (http://pubs.acs.org/cen/news/ )の他に、米国版Google( http://www.google.com/ )で検索すれば世界中のBDF関連の記事が見られます。
 
但し、写真もありますが、文字(英語)の理解力も多少必要です。
この様な人に、動画サイトの米国版YouTube( http://www.youtube.com/ )はどうでしょうか?
英語の言葉がわかり難くとも、動画を見ていれば凡その想像はつくと思います。
YouTube以外を含めて検索するなら、米国版Googleの動画(Video)サイト(http://video.google.com/?hl=en&tab=wv ) やイメージ(静止画、写真)サイト( http://www.google.com/imghp?hl=en&tab=wi )がお勧めです。
 
ここには、BDF関連の動画や写真が山ほどあります。
日本で知られていない製品・情報、知って得する情報や工夫を発見することができます。 
BDF関連のキーワードを入力するだけですので、簡単です。
例えば、下記のはキーワードで、組み合わせて使って下さい。
WVO(廃食油) Fatty Acid Methyl Ester(FAME) Biodiesel Reactor/Reaction(反応) Dry-Process Dry-Washing(乾式法) Mixer Titration(滴定) Ion Resin Centrifuge(遠心分離機) Cold Flow Additives Cold Flow Improver(流動点降下剤、CFI) 、。。。。等などです。 
でも、BDFは和英語ですので、使えません。注意してください。
 
まだまだいろいろあるのですが、
今回は取り合えずせめて
BDF関係者は内向き指向を止めて、広く海外にも眼を向けよう!!
と言うテーマでした。
一寸眼を海外にも向ければ、大きな進歩もあると思います。
国内情報だけでは、日々退歩です。
 
では、また。。。。
Joe.H
 
追伸
 1)上記Blog記事は、一般公開情報です。
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 可能な限り対応させて頂きますので。。。。
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