バイオディーゼル(BDF)作りの反応処理工程を行いました!!40回目の製造です!

昨日、Biodiesel(バイオディーゼルBDF)用の使用済油が少し貯まっていたので、BDF反応処理工程を行いました。
 
今回で40バッチ目(Batch#40)となります。
この間約19ヶ月で、合計4,000L前後を製造したことになります。
但し、今回のBatch#40の後半の精製工程はまだです。
現在は、バブリングを終了・停止し、セトリング工程を開始した状態です。
 
経過報告を簡単に紹介すると:
 
13:00-- 電源投入、反応器チェック確認
13:30ーー 原料投入(手動で10分)、加温開始(20分で、定温へ)
13:35ーー グリセリン(前処理)投入、攪拌開始
14:05-- 前処理攪拌停止(攪拌30分)
          並行して、メタノール、アルカリ(NaOH)計量、溶解
14:38-- グリセリン回収後、第1段反応開始(定量メタノール、触媒を投入)
14:48-- 第1回目の反応率確認(反応開始10分後、#1)、当然未反応あり
14:58ーー 第2回目の反応率確認(反応開始20分後、#2)、当然未反応残あり、少々反応進展か?
          反応停止後、グリセリン・セトリングへ
15:25-- グリセリン除去開始(グリセリン・セトリング25~27分、次回前処理用)
15:30-- グリセリン回収後、第3回目の反応率確認(グリセリン除去後、#3)、反応率は#2と同じ、グリセリン除去済の為、色はクリアー
         その後、第2段反応開始
15:40ーー 第4回目の反応率確認(反応開始10分後、#4)、当然、反応率はOK(通常の他、Intensified Test も)、#2、#3との差は歴然
          本来は、ここで第2段反応停止可であるが、安全と為、更に10分継続
15:50-- 第5回目の反応率確認(反応開始20分後、#5)、当然、Intensified (反応率)TestはOK(再確認の為、実施)
15:50-- PH測定、中和は必要なしの判断(アルカリ触媒計算を厳密に行えば、ほぼ中和状態+となる)
15:55ーー 残留メタノール回収開始
16:40-- 予定の温度、回収量となったので、回収停止(回収工程45分、夏なのでやや早い!)、グリセリン・セトリング開始
16:50-- 残留グリセリン除去(セトリング10分、早い!)
16:55ーー 酸化防止剤の計量、投入、(半)製品BDF(100L、収率100Vol、%)をセトリング・タンクへ、バブリング・ポンプ稼動開始
17:00-- 安全確認後、反応器電源OFF.
 
以上で、予定作業総て終了、丁度4時間の工程と言う状態で、急げば、もっと短縮可能です。
上記は、BDF反応チェックリスト、工程表からの抜粋(非公開)です。
 
反応は余裕を見て20分+20分の計40分、使用しているのは、ごく普通のBDF製造機ですが、
実は10分+10分程度でも、反応は充分OKのはずです。
反応促進のキーは、油脂(疎水性)とアルコール(浸水性)の均一化を如何に行うか??
にあります。
 
次の写真は、その反応率テスト結果で、左から#1(1段反応10分)、#2(同反応20分後)、#3(グリセリン除去後)、#4(2段反応10分後)、#5(同反応20分後)の順で、時間と工程順に転嫁率の変化がわかると思います。
写真では、アングル的に見難いのですが、#4、#5では、沈殿物(油)は全く無い状態です。
 
イメージ 1
今回は、40th Batch と言うことで、BDFの反応工程の順を反応率の変化を見ながら、追ってみました。
 
類似の反応推移テストは、以前にも報告されています(  http://blogs.yahoo.co.jp/hirai476/5141989.html )。
 
では、また。。。
Joe.H
 
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