Biodiesel(バイオディーゼル;BDF)全量購入の場合も、転化率テスト等の品質確認は重要です!!

BDF(バイオディーゼルBiodiesel)を自ら製造している場合、当然BDFの品質確認は重要ですし、当事者としてよれなりに関心があり、実践されていると思います。ましては、BDFを外販している場合は、なお更だと思います。
 
でも、100%BDFを業者から購入し、もっぱらECOディーゼル燃料として使用している人も、BDF品質にはそれなりに注意を払い、時には、自ら確認されたらいかがでしょうか?
勿論、それなりの知識や経験は必要となりますが、。。。BDF製造業者は,零細企業が多く、軽油の様な大企業石油会社とは異なりますので。。。
 
さて、自家製造で不足するBDFは、BDF製造業者から購入しています(A社)。
今回は、A社の購入BDFの反応転化率を、自家調整の簡易法で調べてみましたので、紹介します。
A社は使用済食用油(WVO)を使用し、B社の反応器で、アルカリ(苛性ソーダ)による2段法(Base/Base)反応+C社のDry-Process(イオン交換樹脂)+静電フィルター処理をし、製品化している様です。
 
エステル交換反応は、Base/Base法を最近取り入れているとの事で、通常の1段法(Base)に比べて、高転化率のはずですが、なぜか下記の写真の様な状況で、未反応トリグリセリド類(TG、DG)が残っていました。
 
使用中のコモンレール式のエンジンに、この様なBDFを長期に供給し続ければ、オイルの低粘度化などトラブル原因になり得ます。
既にA社には伝え、改善を求めています。幸いにも、自家製BDFの不足分のみの購入ですので、影響は少ないと考えます。
 
でも、総て100%BDFを購入し、使用している場合はどうなるでしょうか??
天ぷら臭が云々。。。。ではすまされません(天ぷら臭は不完全反応の証です)。BDFを購入している方も、製品品質には気をつけましょう。転化率以外の水分なども同様です。
 
写真(2枚目は拡大)は、同一サンプルの転化率テスト結果です。
左は、D社から購入可能な標準的な簡易キットと同じ方式、右はその改善版です。伴に、殆どただ同然でテスト出来ます。
 
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今回は、BDF100%購入者も、BDF販売業者に総てお任せではなく、時には品質確認を自らしましょう!!と言う例でした。
最終的に、エンジントラブルで、被害をこうむるのは、貴方ですから。。。
 
この様な未反応BDFでも、簡単な1次寒冷地向けBDF処理をすると( http://blogs.yahoo.co.jp/hirai476/3879043.html )、とりあえずー25度C程度でも使えそうなBDFとなります。
 
つまり、飽和脂肪酸と伴に、未反応トリグリセド類も除外される効果もあることになります。
更に2次処理をすれば、対応温度は-40度C程度まで下がります。
 
基本的には、廃食油種や未反応トリグリセリドの有無に関係なしに、寒冷地向けBDF処理は可能と言うことになります。
また、この方法は、未反応物の除去法としても、有効である様です。
 
因みに、このBDFの曇り点(CP)はー3度C程度、流動点(PP)はー6度C程度でした。某ドイツの流動点降下剤を添加(2500PPM)した状況下での曇り点(PP)はー9度C程度でした。
 
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では、また。。。。。。
 
付録;サービス
1)このケースは転嫁率92~93%程度だと思います。1段反応+アルファー程度で、2段反応は殆ど進行していないと思います。
尚、反応は、WVOの酸価、水分、メタノール、アルカリ量、温度、反応時間、。。。などの影響を受けます。
 
2)上記寒冷地向けBDF処理法は、ここでの一般非公開情報です。
 
追伸)
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