米国フロリダに於けるポンガミヤ(Pongamia)試験栽培の状況(1)!!

最近、バイオマス(バイオ)油が多く取れる最有力植物(樹木)と言うことで、本Blogでも過去紹介済ですが、ポンガミア(Pongamia),いろいろ問い合わせも増えています。

尚、このPongamia,いろいろな名称で呼ばれています。原産国のインドでは、Indian Beach, Karanj,等など、オーストラリアではPongamia(Pinnata), 最近多くはMilllettia Pinnata 等です。下記を参照下さい。日本(沖縄)では、クロヨナ( http://oki-park.jp/kaiyohaku/blog/detail/236 )と呼ばれています。

ポンガミアの過去のBlog、及びホームページは下記を参照下さい。

http://www.biofuels.co.jp/page5.html の(2)を参照下さい。

最近、米国のハワイ州フロリダ州、他でポンガミヤ栽培を手掛けているTerViva社(米国カルフォルニア州、http://www.terviva.com )のフロリダでの試験栽培の開始とその状況報告の最新記事がありましたので、その和訳を添付します。 誤約もあると思います。必要なら元の原文も併せて参照下さい。
 

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尚、原題は、『この作物、フロリダの農業を救えるのか?』です。

Tervivaのビジネス開発担当ディレクター、Tom Schenk
ダイジェスト特集
 あなたがここ数年にわたって中部と南部のフロリダを車で駆け抜けて来たのであれば、何故フロリダ州中部と南部のオレンジやグレープフルーツを栽培していた土地の多くが休眠状態で、雑草が生茂っているのだろうかと疑問に思うかもしれません。殆どの人は、米国史上最大の農業災害の原因となっている致命的な柑橘類の緑化病を知っています。研究者が良い結果を示す治療法を見つけるのに苦労する間に、サンシャイン(フロリダ)州の残りの殆ど全ての農場がこの病気に感染しています。
 2017年にはまだ栽培を継続している栽培農業者は、収穫された柑橘類を搾り取るために1エーカー(約4,000m2,より正しくは4,046.86m2)当たり1500ドル(約17万円)2500ドル(約28万円)の通常の費用を、枯れ木から支出していました。これらの努力、費用はほとんど理想的な栽培条件で満たされる程の高額の費用であり、彼らの努力は何年も見られた過去の最高の収穫でのみ報われる様な費用だった。
 ハリケーン・イルマ(Irma)が到来により、フロリダをチェーン・ソーで刈り取られた様な状況でした。もはや森には手を触れないで下さい。
 被害報告では、未熟果物の半分以上が地面に落果したのに対し、樹木に残っているものは傷ついているか、または今後数週間で落ちることを示しています。或いは、柑橘類の樹木にとって、殆どの場合致命的な72時間をはるかに越えた時間、(フロリダは低地で水はけが悪く)多くの樹木が水に浮かんでいました。
 フロリダの柑橘類産業は直接的、及び間接的に約45,000の雇用を創出し、フロリダの経済におよそ90億ドルの貢献をもたらしています。今日の柑橘類産業は90年代後半にピークを迎えましたが、、今や農村の町やコミュニティの維持に苦しみ、更に家族や個人が他の場所で仕事を見つけることも困難を伴い、お互いに離れて生き残るためにも苦労しています。州に残っている食品の加工工場は、現在7つしかなく、最終的な作物喪失が80%〜90%と高い場合、どれだけ多くの加工工場操業を継続可能であるかは疑問視されています。果樹園の残りの果実を救済しても、1940年代以来の最低の収穫量加工組立ラインを操業継続することは経済的には意味がありません。商業用不動産の場合と同様に、土地は一般的に所得収入額に対して、適当な開発・利用可能性を考慮して不動産の価格設定されます。
何故他の作物がこの土地を利用することができないのですか?
それは試行錯誤の欠如の為ではありません。
 南フロリダ州の数十万エーカーの砂質で浅い土壌と雨の多い気候は、この様な条件で有益に栽培される可能性のある作物の利用分野を狭めています。午後の雨は、土壌、排水路、そして最終的にフロリダの沿岸河口とエバーグレーズ(の沼池)に肥料や化学物質を絶えず流してしまいます。これらの課題にもかかわらず、此れまで、多くの栽培者や外部投資家が、桃、ブルーベリー、トマト、イチゴなどの代替作物に投資して来ました。しかし、生産確立の費用は非常に高い状況です。ブルーベリーの場合、1エーカー4,000m2)あたり15,000ドル(170万円)を超えることがあります!栽培者は事態を悪化させることに、農業労働の供給が減少する中で苦労していることが分かりました。そして、最終的に早期の収穫で価格が高騰すたとき、または生産不足があるときは、いつでもメキシコ、南米から安価な製品が大量に日々輸入されます。
フロリダのユニークなエコ農業生態系では何が耕作できるのですか?
 南フロリダの地方の町で土地価値を回復させ、事業を活性化させる大きな可能性を示す一つの希望があります。2011年、TerVivaと呼ばれる会社の起業家グループが、ポンガミア(Pongamia)と呼ばれる熱帯・亜熱帯の樹木作物を使った幾つかの試験場を設立する為、州最大の柑橘類の栽培者に接触し始めました。ポンガミアは、インドとオーストラリア固有の油糧種子の樹木です。概念的には、この作物はマメ科の樹木であることから、樹上で大豆を栽培するようなものですが、アイオワ州の大豆農耕地よりも8倍〜10倍の収量です。
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但し、ポンガミアはフロリダにとって新しい植物種ではありません。今世紀の変わり目に、ポンガミアは造園用装飾用として、最初に導入されました。今日、これらの樹木の幾つかは、高速道路沿い、ショッピングセンター、南フロリダの公園等でも見られます。
 実行可能な農業をゼロから創出することは簡単なことではありませんが、この段階はこれまでに完了しました。大豆は1930年代初頭に導入され、第二次世界大戦後に東南アジアのゴム農場からパーム油の木が開発される迄、殆ど聞かれませんでした。興味深いことにポンガミアからの製品は、燃料、潤滑油、塗料、界面活性剤、バイオ農薬園芸スプレーなどの産業用途に使用されインドで繁栄している産業の一つです。油が抽出された後に残る「ケーキ」、又は「飼料」は、窒素をゆっくりと放出する素晴らしい遅効性肥料として切望されている為、植物はより良く利用することができます。インドでは、多くの食用作物の害虫である線虫のような土壌有害害虫を抑制する為に使用されています。
 だからフロリダの様な困難を伴う挑戦的な土地の中で、米国で新しい作物の生存能力を証明する道は何ですか? 以下は、実行しなければならなかったポンガミア長所のチェックリストです。
樹木は、ここフロリダで育つだろうか?
 これは、Terviva2011年に開始したときに栽培者から受けた最初の疑問であり、これらを証明するために立ち上げたです。彼らに耳を傾けた最初の栽培者は、Vero Beachに拠点を置くEvans PropertiesRon Edwards/ CEOです。トロピカーナの元COOSoBe BeveragesBlue Buffalo Pet Foodsの共同設立者であるエドワーズは、優れた経営チーム、優れたビジネスモデル、成功する良いアイデアを過去に発見した実績があります。それでも懐疑論は高いので、Tervivaは最初の試練栽培の費用を分割するように提案しました。
 試験栽培の結果は期待以上でした。グレイブス・ブラザーズ、米国のシュガー/サザンガーデンズ、DNE、アリコ、モザイクなどの栽培者がすぐに栽培に続きました。州の周りの砂質土壌、有毒土壌、生理食塩水土壌、さらにはモザイク状の泥土土壌に苦しんでいた様々な場所で樹木がよく生育しました。4年間で木は高さが10 フィート(3m)から16フィート(4.8m)も生長しました
 この試験栽培では、ハリケーンMathewおよびIrmaによる2週間の水没時でも、霜、非灌漑畑、貧弱な土壌、大部分の他の作物に不敵な高塩分の土地、砂、粘土、害虫、及び熱に対しても、ポンガミアは生き残ったことが示されています。ポンガミアは、フロリダの厳しい気候と土壌に確実に対処することができます..
尚、TerViva社へのお問い合わせ、或いはPongamiaに関するお問い合わせ(東南アジアでのプランテーション計画、など)は、下記にお願いします。
以上、本Blogの文字制限から、続編は下記へ続き
では、また。。。。。
Joe.H
追伸)
上記Blog記事は、一般公開情報です。
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尚、H.P.( http://www.biofuels-llc.com/index.html )経由なら
『お問い合わせフォームhttp://www.biofuels.co.jp/page7.html )
よりお願いします。 
以上