ジャトロファ油燃料(SVO)のディーゼルエンジン発電機を使い売電ビジネスを始めよう!?!?

今回は
植物油100%、それも安価なジャトロファ油燃料100%で発電をし、売電ビジネスが出来る!?!?
と言うテーマです。
 
最近、円安、原子力発電所の停止などの影響を受けて
電力料金及び石油燃料の高騰などから、
 
自家発電をしよう!!
自家発電をしてみたい!?!?
売電も出来ないか??
 
等と言う方々から、問い合わせが非常に増えています

 
電気を起こす手段は、ソーラーパネル、風力、水力等とありますが、こちらはお天気任せ、天候、水任せで、常時一定の電力を必要な時に得られないのが、最大の課題です。
 
多く導入されているソーラーパネル年間平均発電実績は10%前後です。
つまり、1MWのパネルでも、平均の発電実績は100KWにも低下してしまいます。理由は簡単です。太陽だ出てないと発電できないからです。夜も雨天も発電できませんし、曇りでも、発電能力は大幅に減少するからです。
風力も類似で、風次第です。水力は、この様なことは無いのですが、水量が常に一定な、かつ適切な立地の有無次第です。
 
これらの課題を克服できるのは、ディーゼル発電、ボイラー・蒸気タービン発電、或いは次世代の燃料電池などです。 その規模や効率などから、最適な選択肢はいろいろ有りだと思われます。
 
通常、最も一般的で、高効率な方式は、ディーゼル発電方式(液体燃料、ガス燃料)というのは常識です
 
本Blogでも、ディーゼル発電方式の紹介、或いはその燃料としての液体燃料のバイオディーゼル(BDF)、バイオマスガス化装置(Gasifier)の合成ガス(SynGas)、及び(液、ガス燃料)ディーゼルエンジン+発電機器等を紹介してきました。
 
合成ガスの製造は、バイオマスガス化装置(Gasifier)が必要です。下記に、エンジン部+発電部を含めて、各種紹介しました。
このガス化装置の原料はバイオマス原料で、代表的な原料は木材チップです。
 
これらの装置は、過去幾つか現地価格も紹介済ですが、海外の製品なら国産の5分の1から10分の1の価格で購入できます。
 
海外装置は安価!!
と言っても、それなりの資金が必要となります
 
それなら、いっそ液体燃料を使ったディーゼルエンジン+発電機なら???
という考えもありです。
少なくとも設備資金は、エンジン+発電機のみなら、ガス化発電装置全体の2分の1から3分の1程度と大幅に少なくなります。
 
最も、簡単な方法は、つまりディーゼルエンジン+発電機です。
燃料はガス燃料ではなく、小型から中型は軽油を使用し、大型はA重油です。
 
勿論、これで自家発電は可能ですが、石油系燃料では、小型で自己利用ならともかく、固定買取制度(FIT)の売電では、その固定買取価格12円/KWh、とても採算的にあいません。
 
バイオ燃料なら、24円/KWhで販売も可能です
バイオディーゼル(BDF)燃料なら可能では?? BDF燃料なら可能です。
 
但し、条件があります。
上記の24円/KWhは未利用バイオマス(油)が前提です。
国産のBDFは廃食油ベースのBDFは、12円/KWhであり、同様に売電向用では不採算です。
 
では、新油ベースのBDFを使う?? 
同様に不採算でビジネスとして、確実に不成立です。
新油が購入できて、BDFが製造できても、通常、1L当たり新油の価格+30~40円/Lの製造費を加わります。
BDFの合計製造価格=販売可能価格は130~150円/L程度となり、いかにディーゼル発電が高効率でも、これでは100%不採算事業です。輸入でも1Lの価格85~95円です。
燃料価格は、最大でも75~80円程度以下が採算ラインです。
 
加えてBDFは、国産ディーゼルエンジン・メーカーどこも、BDF燃料使用に対して、YES とは言いません
 
尚、海外ならバイオディーゼル100%(B100)燃料でも、OKと言うディーゼル発電装置メーカーは幾つも存在します。 
但し、売電事業を目的とする事業であれば、新油バイオディーゼル燃料の高価格だけは、いかんとも出来ません。
 
では、BDFではなくて、植物油100%の燃料なら???? 燃料価格は、1L当たり30~40円安価になる計算だけど????採算に乗る発電事業ができる可能性が出てきます。
 
課題は次の2点です。
1)問題は、如何に新油を安価に入手できるか??
2)新油100%でディーゼル発電機が稼動するか??
 
1)は、最近Blogで紹介済のジャトロファ油であれば、採算的には問題ないと思われます
下記のBlogを参照下さい。現在、価格破壊価格(?)で販売活動中です。
 
 
食用油は、大量購入の国際相場でも1L当たり100~120円以上しますので、採算上成立しません。
 
2)はどうでしょうか??
勿論、海外製品なら可能です。
但し、国産ディーゼルエンジン発電機でも、自己責任で多少改造すれば可能と思われます。
改造は苦手と言う方、植物油100%(SVO;Straight Vegitable Oil)仕様も販売されています
 
前段の話が長くなりましたが、
今回は、植物油を燃料とするディーゼルエンジン発電機、売電事業の話題です。
 
ディーゼルエンジン燃料にとって最も重要な因子の一つは、油の動粘度です。
 
軽油(2~3cSt)に比べて、BDFはやや粘度が高く(4~5cSt)、更に生植物油の粘度は極めて高いです(20cSt程度)です。BDFでも、軽油でも、液温が低下すると粘度は上昇します。
 
従って、軽油でも、BDFでも、低温時には、動粘度が高くなり、使用できなくなる場合もあります。
 
逆に、燃料温度を上げれば、動粘度は下がります。
概略,植物油を70~80℃ぐらいに加温すると、軽油やBDFと大差ない粘度値に低下することは良く知られています。
 
インジェクターの詰まり、カーボン付着等は、動粘度の高い状態でエンジン内部に燃料を噴射した時に、殆ど付着すると言われています
 
動粘度が高かったり、固化している場合は、燃料フィルターが詰まってしまいますので、油温をあげれば、それも防止します。
 
過去Blogでも紹介した様に、フィルター詰まり防止製品は販売されています。
 
下記写真がその例です。
写真の左がフィルターの詰まった状態、右が正常のものです。
この例は、燃料フィルターの前で、燃料をバッテリー電源等で加温します(上部の器具)。フィルター胴体にシリコンラバー・ヒーターを巻くタイプもあり、こちらも過去紹介しています。
 
他に、ラジエーター液を使うものもありますが、初使用時には、液温が低く使えません。
寒さに厳しい場合、更に燃料タンク、配管系統の加熱・保温も必要です。同様に、これらにも対応できる製品があります。
 
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更には、車両用植物油100%(SVO)でも、よく使われるTwo-Tankシステムの例です。
ディーゼル発電機でも、良く使われています。
 
高粘度植物油タンク(メイン)に、軽油/BDF燃料の小型補助タンクを追加します。
 
始業時、粘度の低い燃料(軽油、BDF)で数分間運転して、エンジン内部、配管、或いはラジエータ液が充分温まるまで待ちます。その後、高温ラジエータ液等で暖めた植物油燃料に切り替えます。切替は、電磁3方弁が一般的です。
 
また終業時も、低粘度タンク燃料に切替え数分間運転後に停止して於けば、配管内も低粘度燃料で充満した状況となり、次始業時に固化もなく便利です。
 
これらの切り替えタンク、配管ホース、液温計、電磁弁の他、下記の様な切り替えパネルも販売されています。
 
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但し、わざわざ製品機器を購入しなくとも、汎用部品の購入で、自己改造も可能です。
 
予断ですが、
特に、国内には、非常時用などのディーゼル発電機が多くあり、未利用状態の機器も多い様です。
一部に中古市場、又はリース・レンタルも可能かもしれません。自己で改造すれば、或いは、加工業者に依頼すれば、充分使えそうです。設備資金は殆ど不要です。
 
固定価格買取制度(FIT)の最適燃料は、メインタンク(新ジャトロファ油など)、補助タンク(新ジャトロファ油製BDF等)を使えば、全電力が24円/KWhで売れます。新ジャトロファ油のBDF価格は多少高価ですが、使用するのは発電の開始/終了時の数分間のみですから、使用量は少なく、燃料費全体への影響は殆ど無視できます。
でも、購入入手できる???当方、新油BDFも生産予定です。問題ありません。
 
従って、最大の課題は、如何に安価な植物油を入手するか、それも、出来れば、固化し難い油をです。
 
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再度、本題に戻って、
改造を自分達ではしたくないし、わからない!!
という方、総て加味した完成品も販売されています
 
例えば、BDFの本場ドイツ製品ですが、下記です。
一見、通常のディーゼル発電機と同じ概観ですが、上記の改造などを、キャビネット内部に施した製品が発売されてますので、安心できます。
 
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エンジン・発電機の容量も、3KVAから500KVAまで、このメーカーは発売しています。
 更に、大型も同社で購入も出来ますが、他社製品でもあります。
 
こちらの例は、別の米国製メーカー品で、キャビネット内部の写真です。
 
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更に、植物油とBDF/軽油等との切り替え法も同じです。実装済一部拡大写真が下記です。
 
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この会社派、英国製ディーゼルエンジン(Perkins、中国製もあり)発電機を改造し、14.5KVAから505KVAまでの植物油100%(SVO)、或いはBDF(B100)対応済製品群を発売しています。
 
これらの製品を使えば、特注の改造も不要ですので、購入据付、植物油燃料/補助BDF燃料供給、即発電できることになります
 
即ち、発電機は、燃料として、軽油、BDF,植物油(、或いは一部の製品はA重油100%)を自由に選択できると言うことです。同様にブレンドも任意のブレンド比で自由に使えます。
但し、前述の様に固定電力買取制度(FIT)向けは、新植物油+新油BDFが不可欠です
 
もはや、ディーゼル発電機の燃料は軽油(或いは大型のA重油等と思っていたら、世の常識から取り残されます
 
価格は、100KVAなら、現地価格は25、000~35、000ドル(250~350万円)程度の筈です。
因みに、上記2例目の米国製品,66KVAで定価25000$(250万円)、最大の505KVAタイプは、95000$(約950万円)だそうです。
 
但し、現実に国内導入では、更に、運賃や関税・消費税、手数料なども必要ですので、上記価格の1.4~1.5倍程度の資金は必要です。
国産機は、この様な仕様の発電機がないので、直接比較の対象にはならないのですが、軽油仕様でも、確実に、この何倍かの価格だと思います。
 
更にもっと安価な製品??
 
。。と言う方、インド、中国製なら、恐らくその2分の1から3分の1程度だと思います。
発電機、エンジン(Perkins,Cummins)の主要部品は、殆ど欧米製ですので、特に問題も少ないと思われます。
これらの製品で売電事業を行えば、1年で元が取れる??
かもしれません
 
。。ということで、
今回は、売電事業、或いは、自己利用目的で発電を考えている方向けに、植物油100%(SVO)、或いはBDF1005(B100)などの複合燃料仕様のディーゼルエンジン発電機を紹介しました。
 
これらの製品に興味があれば、下記のメール先にお問い合わせください。
 
尚、同じ売電事業でも、ソーラー発電や風力発電、或いはガス化発電とこれらを組み合わせる方式も、充分ありえます。
不安定な発電能力を補い、一定能力の電力が供給できます。
いまや、ソーラーは出回り過ぎています。ディーゼルエンジン発電も考えては如何でしょうか??
 
但し、国内では,排ガス、騒音など各種規制などもありますので、その辺は充分ご検討下さい。
また、安価な植物油なら、そして固まり難いジャトロファ(大豆油に近い)も併せてご検討下さい。
現在、販売活動中ですので。。

追伸)H.28.12.30
SVOとして、最近はパーム油(ステアリン)等を使った大型ディーゼル発電によるFIT(売電)ビジネスが多いに有望です。
興味があれば、下記を参照下さい。



以上)

では、また。。。
Joe.H
 
 
追伸)
   上記Blog記事は、一般公開情報です。
 何かコメント、ご意見、及び質問等具体的な相談のある方は、
 下記メール・アドレス宛へ直接ご連絡下さい。
  以上