ペレット/ブリケット専用の中型・高発電効率ガス化発電装置の紹介です !

今回はペレット/ブリケット専用(限定)中型・高発電効率ガス化発電装置(E-Green,@1.0 ~1.2MWe)の紹介です。
ガス化方式は、流動床・噴流型・2段ガス化方式
   (Two Stage Fluidized Bed, Entrained Flow Gasification Technology )
    Hybrid型ガス化炉の例です。
ペレット/ブリケット原料を使いA-Tec/INSER/CCC/UG/LiPRO等(下記ガス化のURL参照)と同様、No-Tar/Tar-Freeの合成ガスを生産し、高効率ガスエンジン発電が可能です。
 
 小型化ガス化装置の多くは、装置の安定性確保の為、ペレット限定、それも木質
ペレット限定のガス化発電装置の例が多くありますが、本中型ガス化発電装置は、
後述の様に木質ペレットは勿論、各種廃棄物のペレット、或いはブリケット化原料
もガス化原料として使える中型ガス化装置です。
 
余談ですが、先ずは原料チップとペレット/ブリケットの特質(長所、欠点)を簡単に比較します。
1) 通常、チップ材(甲)は、丸太⇒チップ化(切削)⇒乾燥(必要なら)処理工程で完了ですが、一方
ペレット/ブリケット材(乙)は、更に、再粉砕(微細化)⇒ペレット化(ブリケット化)等の追加工程が必要になります。
2) 甲に比べ、乙は工程数も多く、設備費、設置面積、要員数、及び運転経費(特に電力費)もより多く必要です。
尚、特殊なケースとして、原料が乾燥状態の粉体の場合(例、家具工場の鋸粉)は、直ちにチップ化/ブリケット化も可能であり、工程数減、要員数減、運転経費減となり得ます(それでも、ペレット化/ブリケット化の電力費は特に高額)。
3) 甲に比べ、乙は品質(熱量、サイズ分布、水分)も安定し、原料供給装置関連の詰まり、故障も少なく、ガス化(発電)設備サイドからは、通常歓迎される原料です。また、設備費も多少減額できる場合もあります。
4) ガス化設備によっては、乙原料専用の設備も、特に小型機では多く存在します。
甲の原料が使えるガス化装置は、原則乙も使えます。
5) 甲に比べ、乙の方が、コンパクト(高密度)、高熱量(単位容積当たり)であり、輸送コスト減、保管容量減となります。
6) 甲は、再乾燥処理により、通常ガス化原料の水分(5~15%)迄、再乾燥処理が簡単に可能ですが、乙は水分を(多く)吸うと膨張し、元の細粉状に崩れ、最悪、再度乾燥処理⇒再ペレット化/ブリケット化が必要となります。
7) 甲の価格に比べ、乙の方が通常、高価格な原料となり、ガス化発電を含めた採算性に大きく影響を及ぼします。
8)  ペレット/ブリケット原料が高価で採算性が低下すると言っても、仮にチップでガス化発電装置が稼働しなければ、採算性は更に低下し、最悪赤字化する筈ですから、安全第一で考えるなら、木質ペレットを使うガス化もありです。
 
 以上、ペレット/ブリケットの特質の概略を理解した上で、
バイオマス、廃棄物専用E-Greenガス化ガス化発電装置の概要を紹介します。。
 
下記添付の写真は、最新EU製ガス化発電装置(1.0~1.2MWe)であり、注目のガス化製品の1例です。
先方と交渉中ですので、こちらは写真と主な特徴のみの一般公開で、詳細内容は
非公開です。
先ずは、このE-Greenガス化発電装置の写真です。
このコンパクトな装置で、1MWe(最大~1.2MWe)のガス化発電が可能です。
 
イメージ 8
 
 下記は、反対側からの写真です。
イメージ 9
 
主な本ガス化発電装置(E-Green)の特徴は下記です。
 
①ガス化炉内でタールは副生しません
 特殊な2段流動床ガス化方式を採用し、その他、ガス化炉の工夫で、タールが(殆ど)副生しません。従って、兎角ガス化でトラブル原因となるタールの詰まりによる故障、保守作業は発生しません。
 
②ガス精製は熱回収と微粉炭(Char)除去フィルターのみです
 タール処理(除去・クリーン化工程も不要であり、乾式(Dry)方式が簡単に採用出来て、その結果廃水処理は不要です
 
③ユニークな装置構造により、様々な原料を使え、原料切り替えも簡単です
 特に高灰分4~7%)の原料(農業廃棄物、バーク材、下水スラッジ)も原料対応できます。添付写真は下水処理場のスラッジ・ガス化の設置例、スラッジと木質廃棄物との混合原料を使っている。
小型ガス化装置の多くは、装置を安定化させる為、ペレット専用機とし販売中、更に同じペレットでも、実際は高価な(間伐材木質ペレット専用機となっています。
 
高効率、高信頼性、年8000時間以上稼働の実績・保証をしています。
 原料に対し30%+の高冷ガス化効率を実現し、かつ年8,000時間稼働を保証している高信頼装置です。これらを保証しているガス化装置メーカーは、他に殆どありません。
 
運転自動化により、無人運転可能です
 原則、人の介添えは原料の投入と炭(Char)の除去時のみです。
 
保守は短時間、保守費も安価です
 月1度の保守時間は6時間程度、保守費も安価です。
 
2段流動床方式の中型・EU製でも価格は手ごろです
 彼らの宣伝文句では、競合の半値ということです。
 

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⑧従来使われなかった様な低品質廃棄物原料(鶏糞、廃水スラッジ、他)も利用できます
 原料は複合原料のペレット化/ブリケット化する必要があります(ガス流量・発電量の安定化)が、木質原料に加え、各種農業・林業・産業廃棄物も使えます。
 
⑨ガス化装置の停止、再稼働が短時間にできます
 これらを可能となる理由は、2段流動床ガス化の特徴、装置内の残留物が少ないからです。
小型ガス化装置の多くはDown-Draft法を採用していますが、こちらは通常再稼働時には、合成ガスがエンジンで使える迄、長時間掛かります。
最もガス化炉が停止後、内部が高温を維持した状況下での再稼働(Hot-Restart)は短時間で済みますが、炉内温度が低下後の再稼働(Cold-Restart)では、大幅に時間がかかります。
 
遠隔監視機能、自動運転機能が充実しています
  
コンパクト設計(200㎡2)、モジュール化により、工期の短縮が可能です
 1MWクラスのガス化炉で、ペレット貯槽も含め、この様な設置面積の例は少ないと思われます。上記の添付写真を参照下さい。
 
環境に有害な排出物汚染廃水、或いは新たな副生排気物は副生しません(No-Tar・乾式方式)
 廃棄物は原則、少量の炭(灰)のみです。これも、仮にクリーンな木質ペレット原料なら、有効利用できます。
 
原料発生現場近く、排熱利用(CHP:温水利用)場所の近くに、どこでも設置できます(分散型装置)
 
⑭小規模ガス化機(165~180KWe)限定なら、木質ペレット専用の小型独製Burkhardt等も良いかもしれませんが・・・
 但し、中規模(1MWe)以上なら、Burkhardt等の小型機を5~6セット~以上、時に10セット以上も多数・並列接続構成するより、本E-Greenガス化(Burkhandtの兄貴分)の方がベターです。例え高圧接続の上限2MW(未満)発電の場合でも2セット設置で済み、遥かに効率的、コンパクトで優れています。
更に、E-Greenなら、製造費も購入費も高価な木質ペレット原料の他、安価(無料)の各種廃棄物のガス化も、ペレット化・ブリケット化後なら原料化可能であり、採算性も向上します。
 
等です。
 
下記は、E-Greenの設置例の写真です。
 

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今回は、ペレット/ブリケット専用の中型E-Greenガス化発電装置の紹介記事でした。
 
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では、また。。。。
Joe.H
 
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