Biodiesel(バイオディーゼル;BDF)でキャンドル、ランプにトライしょう!!
キャンドル・ナイトでキャンドルの話題が出たところで、続けて、ここではBiodiesel(バイオディーゼル;BDF)をディーゼル燃料としての使用ばかりではなく、キャンドルやランプ燃料としても使えると言う紹介です。
BDFと石鹸については、既にその相互関連をい紹介済みですが、キャンドルやランプ燃料との相互関連も意外に深いのです。
では最初は、キャンドルから、始めましょう。
上記の写真は、左側は、前回のキャンドル・ナイト用に作った廃油+天ぷら油固化剤を使ったキャンドルです。
一方、中央と右側は、BDF+飽和脂肪酸を使い型枠で作ったキャンドルです(中央は色素なし、右側はブルー色を少々添加)。
BDFも、廃油もそのままでは、常温では液体ですから、固化しません。
その為、固形のキャンドルを作る場合は、固める材料の添加が必用となります。
石油Waxを混ぜても可能ですが、BDF作りでは、悪者の植物性飽和脂肪酸の登場が一つの解決策です。
固形石鹸作りでも同様でした。
作り方は簡単です。BDFに、飽和脂肪酸として、石鹸製造用の植物油製ステアリン酸(C18:0)とミスチリン酸(C14:0)を計30%程度添加し、60~70度Cで充分溶融させ、灯心を入れた型に入れて冷却・固化すればキャンドルは出来ます。
もし、米油やラード、牛脂性のBDFや、冬季対応のBDF製造時の固化BDFなど、飽和脂肪酸リッチなBDFを用いれば、この添加割合は下がるのは当然です。
精製BDFの炎は廃油に比べると綺麗で、澄んだ橙色で、勿論天ぷら臭もありません。
キャンドルには、石鹸用の香料を入れてあるので、更に良い臭いがします。
これに対して、廃油のキャンドルは、廃油の色がそのまま出ることと、天ぷら臭がします。
次は、ランプ燃料です。
精製BDFがエンジン内で燃えるのか、エンジン外で燃えるのかの違いだけで、本質的には、差はありません。
キャンドルとランプとの関係で言えば、キャンドルでは、BDFが固体⇒液体⇒気体⇒燃焼と変化するのに対して、ランプでは液体⇒気体⇒燃焼と言う違いが有ります。
まず、右側のランプは、懐かしい灯油ランプです。これは灯油用に作られたもので、
はたしてBDF燃料でも使えるでしょうか??
答えは、ある条件を満たした場合だけ、使えると言うことになります。
灯油ランプの構造は、下のガラス容器内のBDFに、灯心が漬かっています。この灯心を毛細管現象により、BDFはつたって上昇し、火源で炎の熱で気化し、写真の様に燃焼する訳です。
BDFで問題となるのは、この毛細管の上昇距離です。
燃料の物性によってこの上昇距離は決まり、BDFは約6cmとなります。
つまり、ランプの液面から、炎の元までの高さが6cmまでしか、BDFは上昇しません。前置きが長くなりましたが、結論の条件は油壺にBDFが満杯で、この間の距離が例えば、3cmだったとするとよく燃え、綺麗な炎のランプとして使えます。
但し、使用するに従い、BDFの液面が低下し、6cm近くになると毛細管現象により燃料供給ができなくなり、最終的には消えてしまうと
言うことになります。
従って、時々、BDF燃料を供給し続けて、距離を6cm未満、できれば4.5cm以内に保つか、保てる構造のランプであれば、継続して使えることになります。
毛細管現象は、添加剤などを加えても、BDF物性によるもので、変え様がありません。
一方、写真の左側のランプ(インド製)は、灯心と火元の近くにBDFがあり、この間の距離は2~3cm以内ですので、写真の様な燃焼状態で、最後のBDFまでよく燃えます。
以上、今回はBDFによる、キャンドルとランプの話題でした。
キャンドルやランプは、一人自宅で静かに過ごしたり、食事やお酒を飲んだりする時には、有効な小道具です。
特に、BDFファンならは、DFをディーゼル燃料ばかりではなく、トライし使って見ましょう。
ディーゼルエンジンでは、折角の燃焼炎も見えませんから、。。。
またBDF燃料を、ディーゼルエンジン用燃料として使っていない人でも、ランプやキャンドル用程度であれば、500mLもあれば、1年も使えます。家庭の廃油とペットボトルや鍋などを使い、簡単に少量のBDFなら出来ますので、併せてトライして見ませんか??
では、また。。..
Joe.H
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