仏の石油精製工場がバイオディーゼル製油所へ転換・進化します!?!?!
今回の話題は、フランスの最大手石油会社のTotal 、既存石油精製工場をバイオディーゼル専用精製工場に転換すると云うニュ‐ス記事の話題です。
余談ですが、Total 社と云えば、日本ではあまり知られていない会社です。
但し、世界の石油会社(ガスを含む)ランキング(Wikipediaより)では、下記に示すように、現在でも9位の大会社です。最近急成長の中国の国営会社(Sinopec,China National石油)、サウジ(Aramco)を除けば、世界6位の会社です。
ここまでが所謂 Super Oil Major と云われる国際石油会社で、Totalは年間27兆円もの売上額です。
因みに、日本最大のJX Holding は、18位で売上額は、Totalの約半分です。世界1位のExxon Mobil、2位のShell等は60兆円近くにもなります。
Largest oil and gas companies
余談はこの位にして、本題です。
このSuper Oil MajorのTotalが、彼らの精製工場を全てバイオディーゼル精製工場に転換すると云う最近のニュース(4月16日、Biodiesel Magazine)です。詳細は下記を参照ください。
既に、類似の方法はフィンランドのNeste Oil が販売しているものと同じです。
過去のBlogで紹介済みですが、会社のサイトは下記です。
Total社の計画は下記の様です。
・投資額は、200ミリオンEuro(約250億円)
新規なら、10倍以上が必要です。殆どの設備は石油精製設備が再利用できます。
・彼らの南フランスのLa Mede 精製所を転換
・バイオ合成軽油(Biodiesel)生産量は、50万トン/年
・プロセスは、フランスAxen社のVegan Process。詳細は下記を参照ください。
要は、水素化、異性化プロセスを使います。
・但し、現実には、上記の水素化の水素原料は、ナフサ(軽質ガソリン留分)を分解、
また必要な電力の50%(8MW)はソーラーパネルを新設する計画です。
水素もバイオマスガス化で製造すれば、完全な再生可能燃料(Renewable Fuel)と云えるのですが、。。。
・工場のJob数は現在430から250に減少
尚、この背景は、彼らが好んで石油精製工場をバイオ燃料工場に転換しようとしているのかは、疑問ですし、不明です。
恐らく、石油精製工場としては、最近の省エネ、海外のビジネス環境(アジア、中東からの石油製品輸入、米国のシェールオイル・ガス、最近の原油安等)から、従来の石油精製工場としては、最早採算に乗らなくなってきている。一方、地元も雇用確保、要請、。。。等の理由も多々あると思われます。
何れにしても、今回は、フランスで大型のバイオ軽油工場が建設予定と云うニュースでした。
日本でも、小型製油所は、需要減、採算悪化で閉鎖されるケースも多々あります。
Totalの様に、バイオ軽油精製所に転換する日が国内でも来るのでしょうか????
国内のバイオ燃料の規模は、とても商業規模には達していないことはご存知だと思います。
日産5000-6000L(4トン/日)では、幾ら頑張っても年1300トン程度です。今回の50万トンと比較しようも無いのですが、380分の1です。
せめて、10分の1(5万トン/年)、いや50分の1(1万トン/年)の規模のバイオ燃料精製所はできないのでしょうか???
どなたか、ご一緒に手を上げる方はいませんか??
もしいれば、下記にご連絡ください。Totalの様な資金は不要です。念の為、。。。
では、また。。。
Joe.H
追伸)
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