今やバイオマス発電・売電計画の建設ラッシュです!?!?!

今回は、この1ヶ月だけでも、正に怒涛の様に発表される大型バイオマス発電計画の紹介記事です
 
これらが計画どうりに建設されれば、この1ヶ月以内に公表された計画分、他だけでも、平成28年度からは、少なくとも41万KW(+)の新電力が供給可能になります。
 
驚くべきか、原子力プラントの1基分(+)の電力です。
因みに、例えば、関電の美浜34万KW,事故の東電福島第一46万KWと言うことです。
 
以下、これらバイオマス発電計画のプレス記事の紹介です。
 
9月4日付の下記情報記事によれば、九州佐賀県伊万里市で、新日本燃料は、2万KWのバイオマス発電事業を3基建設し、来年度中には、出力5万KWで操業開始するそうです。
原料は、ヤシ殻を輸入する様です。
これらの投資額は、150億円と言う事です。
 
同様に、こちらも9月4日付の下記情報によれば、奈良県のクリーンエナジー奈良は、38.7億円の事業費で、間伐材を使い、年間売電量は4万3000キロ・ワットと言うことです。
この数字が正しければ、平均(@8000時間と仮定)売電量は、5.375KWとなりますので、明らかに数値の間違いだと思われます。
恐らく、年間倍電量は、4万3000メガ・ワット(43ギガ・ワット)で、ネット発電出力5、375KW程度の売電量だと思われます。
 
こちらも最近の情報です。
、山口でエアーウォーターと中国電力が共同で、出力11万KWの発電事業を計画中です。原料は、間伐材だけでなく、石炭も使うとのことです。多分、これだけの電力を間伐材だけでは充当できないことが理由だと思います。 加えて、石炭の保有エネルギーの高さ、原料供給の安定性、電力会社が既に取り扱っている。。等が石炭も使う理由だと思われます。
FITの制度が無ければ、石炭利用の発電の方が、3倍程度は採算上効率的です。
 
こちらも9月5日付の下記情報によれば、熊本県間伐材等のバイオマス原料を使い6、350KWの発電事業を実行するそうです。
 
こちらも、8月13日付の下記情報によれば、住友商事系の会社が、愛知県に75MWのバイオマス発電所を計画中で、やはり来年度中に稼動とのことです。バイオマスチップやヤシ殻を原料として使うとのことです。
規模の点から、また、熱効率を向上する為に、流動層型ボイラーを採用するとのことです。
 
こちらは、8月11日付の下記情報によれば、新電力のイーレックス社は、大分県に50MW(5万KW)の発電所を作り、やはり来年度中の稼動を目指しているようです。原料はヤシ殻を使うとのことです。
 
こちらも8月8日付の欠き情報によれば、昭和シェル石油川崎市に、49MW(4.9万KW)のバイオマス発電所を」計画中です。原料はやはりヤシ殻やバイオマスペレット等のバイオマス原料を使い、こちらも来年12月の稼動を計画中です。投資額も160億円とかと言われています。
 
更に、下記は8月7日の上によれば、岩手で14MW、徳島で6.2MWの発電が計画されています。
 
以上の様に、本日平成26年9月5日現在から、過去1ヶ月以内のバイオマス材料による発電事業計画の主なものです。
多分、もれている計画もあるでしょうし、今後もプレスリリースがあると予想されます。
 
他にも、多少古い記事ですが(昨年10月24日付)、
北海道の紋別バイオマス発電は、総額150億円で、バイオマス発電50MWを、来年中には、稼動開始予定と言うことです。原料は、近隣の間伐材等を使う予定の模様です。
 
この様に、兎角、日本は総て全員が同じ方向をみる傾向があります。
見るだけでなく、走る習性があります。
昨年までは、売電事業と言えば、即、ソーラー発電でしたが、最近は前述の様に、バイオマス発電事業計画のオンパレードです。
 
原料確保、採算性等課題は、無いのでしょうか??
固定価格買取制度(FIT)下の売電事業では、出口の電力販売は問題なしとしても、その原料の確保や価格、そしてプロセス(バイオマスから電力変換)は問題ないのでしょうか??
 
現状、既に国内の間伐材等のバイオマス材料の取り合いになっている様です。
この為、これらのバイオマスを販売供給しようとしている会社(王子HD)もでてきています。
他にもあります。
 
海外のバイオマス原料のバイオマスチップやヤシ殻も同様です。
過去は、余剰で価格も安かったのですが、最近は価格が上昇しています。
今後、更に上昇はしても、価格低下は、けしてないと思います。
現状、ヤシ殻でも、現地FOB価格でトン900ドルもするとか言われています。
 
よほど、入り口の原料バイオマスの安定供給と価格の安定が確保される保証が無ければ、将来的な採算の保証は無理です。FITの出口売電価格は、20年間定額ですから、原料のバイオマス価格も、20年間定額なら採算は取り易いのですが、多くの場合、定額供給の保証はされていないと思います。
 
従って、将来の原料価格の変動(高騰)に伴う、原料転換可能なプロセス(使用中のバイオマス原料から、他のバイオマス原料へ)の選択が重要ですし、更に、少なくとも競合相手の発電効率より、少しでもより高効率プロセスの選択が重要課題です。
これが、唯一、発電事業者自身で決められる決定因子ですから。。。
 
現状、殆ど100%(?)近くは、バイオマス蒸気ボイラー+蒸気タービン+発電機の組み合わせだと思います。 こちらも、日本特有の全員同じ方向なら怖くないと言うスタイルです。
 
ボイラー方式でも、より効率の良い流動層型、コンバインドサイクル等の選択で、発電効率のアップは可能です。しかし、改善の余地は、投資増に伴う採算性を考慮すると限界がある様に思います。
 
何故、日本を除く世界では、バイオマスのガス化や液化等も実施されているのに、これらが日本は実現できないのでしょうか?? 
きっと、日本も、近々に実現できると信じています。
 
下記は、最近紹介済のプロセス(ガス化、液化)及び安価な原料等の紹介記事の例です。
興味があれば、ご参照下さい。
他にも、本Blogs検索すれば、紹介記事はあります。
尚、以上は、主に大規模プラントの話題でしたが、個人や小規模向けも紹介Blogs記事もあります。例えば、
 
今回は、建設計画ラッシュのバイオマス発電計画の記事の紹介をしました。
海外でも、1国でこの様な建設ラッシュとは、なって無いと思います!!
 
かなり古い言葉ですが、やはりバイオマス発電でも、目指すは 
Japan (Biomass Boiler) as NO.1  でしょうか??
でも、
Japan Biomass Gasifier as NO.1 !?!?
になりたいですね。 
いずれは、。。
 
尚、バイオマス発電をガス化、液化等で実現したいと言う方、計画中の方、或いは少しでも安価なバイオマス原料を探されている方、下記にお問い合わせ下さい。
多少、お役に立てるかもしれません
 
では、また。。。。 
Joe.H
 
追伸)
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