メタノール価格高騰中ですが、注意深く検討すれば、安価で購入可能です!!!!

 バイオディーゼル(BDF)の製造費に占める割合で、人件費を除けば、廃食油を外部購入されている方は、廃油が最大で、全体の50%(+)を占め、次はメタノール(20~25%)です。 
続いて、精製費(イオン交換樹脂、セルロース材、精製用グリセリン等処理剤費)、アルカリ反応触媒、電力費、。。。となると思います。
 
 廃油はご自分で集めれば、人件費や運賃を除けば、費用は殆ど掛かりません。
但し、メタノールは、通常外部から購入以外の手段はないと思います。通常、廃油1L当たり20%(200mL)程度必要です。従って、仮にメタノール1L当たり90円(200Lドラム缶で18、000円)としても、BDF1Lの生産に対し、18円も掛かる計算となります。1L当たり100円(200Lドラム缶20000円)なら、BDF1L当たりメタノール費は20円となります。
 
 勿論、この量はBDF反応の化学量論上は過剰ですので、過剰分(通常4~最大8%)は回収も可能ですが、電力(熱エネルギー)もかかりますし、回収法によっては水分が多く含まれ再利用に障害もあり得ます。
 
 最近このメタノール価格が高騰していることは、下記で紹介済です。
 
  メタノールは、合成化学品の中では、最も大量に生産、そして最も安価な化学原料ですが、
少し、海外と取引経験のある方は、確認されたら良いと思いますが、最低でも現地価格(FOB)で、トン当たり750~800ドル(79、000~84、000円)はします。
 
 加えて、海上輸送料、保険料等も加われば、日本の港湾着価格(CIF)は、最低でも1トン当たり900~1000ドルです。
この価格は、1L当たり78~87円となります。他に国内消費税が加われば、84~94円となり、これでも国内配送費は別と必要です
 
従って、メタノール価格は、国内で購入しても海外から通常価格で購入しても大差ない価格、1L当たり100円近い価格となります。
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処が最近、某顧客向けに、メタノールを試験的に海外輸入することになりました。
 
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その概要は下記です。
 
メタノール輸入量(12.8トン):200Lスチール・ドラム缶80缶を20フィート海上コンテナーで顧客先の国際港まで輸入する価格(CIF)で、200Lドラム缶当たり13,200円です。メタノール純度も99.9%(+)です。
他に、国内消費税、国内配送料を加えても、15000円程度と思われます
 
従って、通常の国内価格と比較すると200L(160kg)ドラム缶1缶当たり4000~5000円程度は安価になります。割合で云えば、少なくともメタノール費が20~25%減少すると言う計算です
 
尚、この取引価格は、今後継続する予定ですので、これ以上の価格アップは、当面考え難い状況です。
購入量、市況、支払条件等のタイミングによっては、更に購入価格は大幅に低下する余地もありそうです
 
バイオディーゼル(大規模、中規模)生産者で、特にメタノール価格上昇に悩んでいる方、BDF生産コストを下げたいと思われている方、下記メール先に一度ご連絡ください。お役に立てるかもしれません
価格を下げたいと思わない人はいないと思いますが)!!
 
この他に、アルカリ触媒(苛性カリ、ソーダも同様です。国内価格は高騰しています。
同様に量が纏まれば、価格も安価になります。
 
 更には、廃食油を外部購入されている方、こちらは、更に深刻だと思います。
廃食油、或いはパーム残渣、ジャトローファ新油等の輸入も可能です。但し、輸入すれば、量的確保の問題は即解消されますが、単純に価格減は疑問です。
特に、ジャトローファ油は新油ですが、国内使用済廃食油価格と同等か、それ以上の価格です。
 
但し、これらの油を使って、固定買取制度に基づき発電事業を検討されている方は、状況が異なります。
新油発電なら、買取価格、通常1KW当たり17円が、新油なら24円と41%もアップしますので、逆に、新油は、廃油に比べて41高くても、採算上は同等であり、それ以下なら、それだけ優位となります。
 
。。。。という事で、今回は海外の特定業者からメタノールを大量に輸入すれは、少なくとも国内メタノール価格の20~25%安(-)で輸入調達できて、BDFの製造原価減に大きな効果があると言う話題でした。
 
では、また。。。。
Joe.H
 
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