最近、BDF製造にも使うメタノール国際価格が高騰している様です!!!!
大量に取引を行う国際価格でも、トン当たり650$(67円/Kg)程度も米国でしている様です。
この価格に、船賃、保険料、そして税金やメタノール輸入業者の利益、更には国内輸送費、消費税を加えると幾らになるのでしょうか??
例えば、総て安さを誇る中国からの輸入でも、純度99.9%の工業用メタノール、国内港渡しで、トン862$(8.9万円)と言う最近の見積価格でした。
1L当たりだと70円弱と言う価格です(最低、コンテナー1台、20トン以上の価格)。
更に、この価格に、輸入諸費用、消費税、国内配送量、輸入業者手数料を加えると、1L当たり80円以下は無理だと思います。恐らく、最低でも1L当たり85円(+)程になると予想されます。
現状は、国内価格と大差ないかもしれませんが、国内価格も恐らく、近々大幅に上昇すると思われます。
益々、BDFの製造コストが上昇して、採算性が苦しくなると思います。
一方、海外のBDF生産者は、メタノール価格の高等に対し、どの様な対策を採っているのでしょうか???
上記に述べたことは、当然、以前から実践しています。
1例は、海外某国の港渡し価格ですが、最低20トン以上の購入だと、690$/トン(7.1万円/トン)という事です。
現地価格は。1L当たりだと58円程度と安価です。
幸いにも、BDF生産で問題となる水分は無い様です。よって、BDF生産には使えます。
尚、価格だけでなく、エタノールに変えれば、ご存知の様に、BDFの課題である冬季特性(固まり易さ、CFPP等)がかなり改善されます。
メタノールに比べて、通常4~5℃改善されますので、これは丁度、流動点降下剤(正しくは、目詰まり点降下剤)を使ったとき以上(+)の固化温度改善になります。
或いは、大豆油の廃油に代えて、菜種油を使った場合に近いBDFの冬季特性効果が得られる(-)と思われます。
従って、エタノールを使うことは、アルコール価格の差以上のBDF生産者にとっては効果があります。
一度、アルコール転換を考えつつ、プロセスも含めて検討されたら如何でしょうか??
但し、エタノールを使うエステル交換反応は、反応速度が遅いので、プロセスの改善を行わないと、生産可能量が減少します。設備能力が、既に限界に達しているBDF生産者は、装置の改善(反応の高速化等)が必要です。装置に充分余裕があれば、そのままでトライ出来そうです。
勿論、出来るだけ採算に乗る価格のメタノールを国内、或いは海外調達するのが先決ですが、。。。
では、また。。。。
Joe.H
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