バイオディーゼル(BDF)用の最新酵素触媒が使える最初で最後(?)のチャンスです!!!

本Blog読者向け平成24年度新年特別企画です
 
バイオディーゼル(BDF)の第1世代技術が、アルカリ法、或いは酸・アルカリ法です。これらの技術は、今でも一般的です。
 
しかし、最近の欧米の製造技術は、次世代の第2世代の技術である最新固体触媒法、或は分解・ガス化法などに移りつつあります
 
後者の分解・ガス化法は、特に採算上から超大型プラントでしか成立しません。
加えてBDFのエステル構造ではなく軽油と同じ炭化水素燃料ができます。
特徴は、航空燃料などにも適した低温特性の優れた燃料油も製造できます。云わば、原油(石油)の分解・合成技術です。
 
ここではエステル構造を保持している個体触媒法に着目します。
従ってBDFの分子構造は、アルカリ法BDFと同じですが、製造法が全く異なります。
この個体触媒法の最新技術は、いろいろ公開さていていて、以前詳しき下記の記事,他で紹介しました。 
 
この固体触媒法の中でも、ECO的であり、天然酵素(液体)を固化した固体触媒を使う方法を下記で紹介いたしました。http://transbiodiesel.com/images/stories/images/lipase_plrp2.gif
 
詳しくは、下記のBlogを見て下さい。
 
主な特徴は、まずエステル交換反応、エステル反応を同時並行的に行うプロセスの概略フローを添付します。
 
イメージ 1
このCoolProcess(CP)® プロセス・連続フローの略図に示す様に、
攪拌槽型反応器(CSTR)2段反応+蒸留方式です。
極めて、簡略化されたプロセスです。
 
下記写真は、日産15トンのプラントです。
イメージ 2
下記は、建造中の日産35トンの反応器です。
イメージ 3
 
上記の方式は、連続の攪拌槽+分離槽(Settling-Tank)+蒸留方式ですのが、容量は自由に変更可能です。通常はメタノール回収・脱水工程だけで、品質上は問題ありません。
 
例えば、
 
反応器容量500Lが2セット程度のものを前提とする連続攪拌槽方式の触媒量は、原料油(500l=450kg)の各段反応器当たり25~35%程度です。
2段反応器2セット分で230kg~最大でも320kg程度です(各反応槽当たりは、その1/2)。
触媒量は、反応器サイズに比例しますので、触媒量は、簡単に計算できます。
 
同じ方式で、100L反応槽なら、2槽で計45~65Kg となります。
滞留時間は,通常2~3時間程度です。
従って、1日に10時間程度の運転でも、反応器サイズの3.5~5.0倍の製品が連続製造できます。日24時間運転なら、その10~12倍は可能です。
 
因みに、連続反応槽油量1400Lx2、触媒400kg(=200kgX2)の連続2段法で、平均滞留時間2時間、毎時700L、1日24時間16、800L(15トン)製造と言う効率的な実例もあります(添付の写真プラント例)
ご参考までに、装置本体価格は、52万ドル(4000万円強)です(日産1トン当たり270万円弱)。
 
余談ですが、反応器槽500Lタイプが1セット(+分離槽)の場合も、単純なバッチ法で対応できます。
反応槽内でのグリセリン分離はオススメしません。
グリセリン分離工程は、反応終了後直ちに分離槽に移送後、そこで行います。従って、この分離槽部は追加が必用です。
 
通常、バッチ方式の1セットの触媒量は、油重量当たり10~15%です。
従って、500L(450kg)バッチの触媒量は、45kg~70kgです。
 
2段反応を専用の2セットバッチ反応器を使う場合の触媒量は、90~140kg程度必用です。
通常2段目の反応では、触媒が少なくて充分なので、最大でも70+50=120kg程度で充分です。
 
バッチ反応は、連続式に比べ反応時間が多く掛かり、時間あたりの生産量は低下しますが、当初の購入触媒量(価格)が減少するメリットがあります。
 
1セットのバッチ方式でも、1日当たりの生産量は減少しますが、同様の2段法対応ができます。
バッチ反応器500Lであれば、触媒量45~70kgとなります。
この方式のご希望者は、別途お問い合わせ下さい。
 
最終の精製法も、蒸留の連続式でも、バッチ方式でも対応できます。
また、蒸留法を使わなくても、ある程度対応できます。
例えば、通常のDry-Washingのイオン樹脂や吸着剤、或は水洗精製法を使い精製設備の費用削減策もあり得ます。
同様に、この方式のご希望者は、別途お問い合わせ下さい。 
 
話を元の連続式に戻すと、
本方式の具体的特徴は、
 
1)将来の大規模プラントにも、同じプロセスで対応できる。
現在、年産10万トン・プラントも建設中、本年前半には稼働予定です。
2)廃油、動物油脂を含めた凡ゆる原料油(FFA=0~100%)に対応できる(原料の多様化、費用低減化)
3)低品質メタノール(純度70~80%)が使用できる(製造費減)。
  原料油の脱水・乾燥も不要
4)反応温度は30~35℃で低エネルギー・プロセス(蒸留は除く)
5)高品質グリセリン(透明、化学品グレード)
6)外部販売の競争力(BDF品質向上、製造費減、イメージ向上)
7)新油(Jatrophaなど)、或は廃油でも品質が良ければ、反応後の脱水・乾燥工程処理だけで、精製工程なしの場合もあります。勿論、ポイラー用バイオ燃料等もです(添加率98%+程度)
8) アルカリ触媒量(KOH、NaOH)の過不足による課題(転化率低下、石鹸分過多、エマルジョン生成、製品収率低下、。。)、及び必要となる原料油の酸価(AV)測定などが不要です。
 
などが特徴です。つまり、BDF製造に於ける
アルカリ法の常識は、固体酵素法の非常識,技術です! Changing Game Technology !!
 
この様に優れた特徴があるのですが、小型装置の使用例は、世界中何処でも、殆ど存在しません。
日本では、勿論皆無です
 
そこで、期間限定で、特別に小規模BDF製造者向けに、この酵素触媒を提供させて頂く、新年特別企画を立てました。
 
主な条件は下記です。
 
1)申込期間、2月15日まで、期限厳守
2)上記の設備類を保有されている方、或はその一部(反応器2セット、蒸留装置)保有などであれば、固体触媒法にプロセス転換費が少なくてみます。
3)新規に設備を購入、あるいは、自己製作可能な方。
4)BDFの品質改善、技術向上、或は製造規模拡大に意欲のある方
5)第3者に影響力のある方(法人)
6)守秘義務契約を締結いただける方
7)判断の結果、ご希望にそえない場合もあります。
或いは、定量・定数に達し次第、募集を期限内でも締切ります。
 
今回の触媒価格は、特別価格で16、000円/kg程度です。
 
イメージ 4
上記、期限が過ぎれば、購入量は、通常触媒の購入単位は1トン以上となり、価格は20~30%アップとなります。他に、購入手数料も掛かります。
 
他に、送料、輸入関税、輸入消費税を含めても、kg当たりは1.9~2.0万円前後程度だと思います。
 
本触媒は、大規模製造業者向けですので、通常1トン以上でないと販売しませんが、今回は希望者が多ければ、纏めて製造依頼しますので、
少量でも購入できる最初で、最後のチャンスです
 
今回の主な目的は、
第2世代のBDF製造法の普及ですので、上記価格は原価販売です。
 
一見、触媒が高価な様ですが、
通常1kgの触媒で5000kg+のBDFが製造できます
従って、130kgの触媒があれば、650トン程度のBDFが製造できます。
期間合計価格は、アルカリ触媒と同等です。
 
。。。。。と言うことで、今回は最新の酵素触媒購入のご案内でした。
 
具体的な計画があれば、当方にご連絡下さい
但し、今回の購入最低量は,原則50kg,或は100kg単位です。
最小でも10kg以上、10kg単位でお願いします。
何せ1トン単位の廉価価格、かつ原価販売ですので…
では、また。。。。
Joe.H
 
追加-1)
平成24年2月16日; 
今回の平成24年新年特別企画の固体触媒原価販売は、締切期日になりましたので、購入を締切ました。お申し出の方、有難うございました。
但し、大量購入、通常価格で購入ご希望なら、何時でもお申し出ください。
 
追加-2)
最低100kg以上であれば、特別に購入できる見込みです。
価格は、1kg当たり600~700US$(別と送料、関税・消費税)です。
因みに、100kgで500~600Lクラスのバッチ装置1セット,或は250~300Lバッチ装置2系列による直列2段法装置用触媒として使用できます。
連続式の場合は、お問い合わせください。
 
追伸)
   上記Blog記事は、一般公開情報です。
 何かコメント、ご意見、及び質問等具体的な相談のある方は、
 下記メール・アドレス宛へ直接ご連絡下さい。
 非公開情報など内容によっては、お答えできない場合や条件付となりますが、
 可能な限り対応させて頂きますので。。。。
  尚、お問い合わせの前、下記を必ず参照ください。
 以上
: