旧式BDF装置を2台、或いは1台所有されている方に朗報です!!

今回は、既存バイオディーゼル(BDF)装置を所有されている方に朗報をお届けします
 
バイオディーゼルを生産されている方で、大枚数百万(?)も払ってBDF装置を購入された方、或いは
BDF装置1台では生産量が不足なので、遂には2台目を購入された方、中には自作で2台のバッチ装置を所有されている方なども、。。。居られると思います。
 
でも、その品質と生産量に満足されていますか??
満足されている方、関心のない方は、以下を読まれても意味ないと思います。無視してください。
 
先ずは、2台もBDF装置を持っていても、一考にBDF品質の向上が出来ないと悩まれている方に、朗報です。
 
2段法が良さそう!
。。。と情報を得て、2台で奮闘されている方も居られるかもしれません。
或いは2段法でも転化率向上が期待して程ではなかったり、或いは反応時間が掛かり、極端に生産量が落ちてしまったと言う方も居られるでしょう!
 
1台だけ持っている方、その方も対処法はあります。或いは、1台もない!方もOKです。
順に説明します。
 
先ずは2台持っている方用です。
下記の図を参照ください。左側の廃油予熱器及び右側の本反応器が、ご所有の装置の第2の人生、役割です。その間に、入り込んでいるのがStatic-Mixer、サブっ反応器、反応器です。
反応器は、標準のDry-Towerを少々改造したものです。この3点セットで反応とグリセリン分離が連続で可能となります。この例は、最近ある方のご要望で、提案した装置改造案です。
 
価格は、資材費は2台の装置が200Lとか、100LクラスのBDF装置なら使用材料にもよりますが、鋼鉄材なら25~30万円程度から可能です。
6インチ(15cm)の標準DryーProcess塔で毎時75~80Lを設計の目安としています。塔のサイズは自由に選択可能ですので、廃油などの供給が可能なら、処理量増減は自由に出来ます。
 
この方式で、付加部分内で殆どの反応は終わりますが、残りは本反応器(片方の既存バッチ装置1台)の役割も少し残している案です。
 
イメージ 1
 
上記フロー図の様に、追加部分が加わり、これまでより遥かに高転化率のBDF反応が可能です。
 
この方式は最悪でも、正しく行われた2段反応には、多少及ばないですが、1.7段反応程度の転化率は、どなたでも得られます。知恵があれば、2段反応を越して2.2段反応程度の転化率は狙えます。
 
この装置で、どこまでの能力アップが可能なのでしょうか? 
少なくとも従来のバッチ生産量の2~3倍程度の生産は可能となります。それも高品質でです。
では、更に大幅な能力アップは可能でしょうか?
 
勿論、可能です。
廃油予熱器の代わりにドラム缶や安価な加熱器を使えば、幾らでも(?)廃油供給が可能なら、数倍の能力アップも可能となります。
例えば、ドラム缶1缶あたり1~2万円程度の資金があれば、資材の購入可能ですし、実現も可能です。これで、200LBDF装置1台の役割、予熱器の役割が担えます。
 
でも廃油予熱器は解決できても、本反応器の予備は無く、買えば高価??と思われている方、これも簡単に解決します。
前記のドラム缶などがあれば、次々と反応液をドラム缶に移して、静置・グリセリン分離が連続で行えます。ここでは、加熱器(ヒーター)も不要です。出来れば、グリセリン分離が出来る様にコーン型になっていれば、更に良いのですが、この部品もあります。例えば、下記写真の部材をドラム缶の底を切り、溶接すれば、可能です。
 
この様に殆どその辺に転がっているドラム缶を徹底的に使えば、何千万円もする1000Lバッチと同等生産量と品質は得られます(多分、間違いなく品質は上です!!)。
魔法は今回の装置の追加です。
 
ここまで、我慢して読まれた方、実はBDF装置を1台しか所有されていない方も、一寸の工夫でほぼ同じ生産量と品質のBDFが確実に生産できます。
 
更に突き進めれば、既存BDF装置が無くとも、同じ様なな生産量と品質獲られるはずです。
 
一方、とことん高転化率のBDF品質の拘る方、その様な方も居られます。
素案は下記の図です。
イメージ 2
 
今後、多少検討が必要ですが、最初の図の追加分を2段反応構成にする案です。
内容は想像がつくと思います。同じ繰り返しですので。。。。
実は、以前紹介した連続BDF製造装置の反応部分を切り取りの場合と、ほぼ同じものが挿入されただけです。
 
尚、右の写真は、製作途中(焼付塗装前)の反応器(12インチ)の部分写真です。
Static-Mixer,Sub-Reactor(サブ反応器)を通過した反応液が塔の横腹に入リ、更に反応・分離が行われます。
グリセリン分離の為に、レベル計も付けて有ります。下記に、ペイント(Powder Coating)済の写真も添付します。
イメージ 3
 
この案で反応を行えば、これまでの連続化に加えて、高転化率を超えて超高転化率装置が出来ます。
既存の反応器は、両側の予熱槽、及び沈降槽としての役割を果たしています。
 
某依頼元の要望で検討・資材購入中ですが、毎時200L程度は連続に生産できます。
この場合はバッチ装置500L程度の装置を2台所有されている方向けですが、前述の様に、1台でも、何も無くとも、多少の努力と多少の資金があれば可能です。
 
イメージ 4
 
 
前者の場合は、内径6インチ(15cm)のDry-Process塔1本を反応器として使いますが、
ここでは12インチ(30cm)のものを2本使います(6インチ2本でも同じです。生産能力の上限が異なるだけです)。
 
資材費は、計80万円弱です
産業用の高級レベル・ゲージが2個で20万円が含まれての価格です。
6インチ2本なら、計算していませんが、恐らく40万円前後だと思います。
最後のDry-Process法の生成能力が毎時200Lですので、そこが現状では限界です。
反応器自体は、毎時300~400L程度まで問題なく能力アップ可能ですが、。。。。。
 
。。。と言うことで、今回は既存の旧式BDF装置の転用先と同時に(超)高転化率装置の追加法を紹介しました
 
では、また。。。。。
Joe.H
 
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